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津田雄一・JAXA宇宙科学研究所教授

津田雄一・JAXA宇宙科学研究所教授

小惑星探査機「はやぶさ2」のプロジェクトリーダー、津田雄一さんは桐朋高校(東京・国立市)時代、同好の士である仲間と宇宙関連の話題で盛り上がり、胸を熱くしてきた。地球・海・生命の起源と進化に迫る宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所の一大プロジェクトとして総勢600人のメンバーを束ねているが、自由な校風のもとで高校の3年間を過ごす中、自分なりに学びとったことが今、組織マネジメントの面で大いに役立っているという。

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校則もなく、先生も友達のようだった。

高校時代を過ごした桐朋は予想に違わず自由な校風でした。これといった校則もなく、先生もみな友達のよう。まがりなりにも「進学校」といわれる学校に頑張って勉強し、入学したつもりでしたが、果たしてこんなに緩くて大丈夫なのかと正直、思った時期もあります。

自由な雰囲気の中で、何かするためには自分が自発的に動かなければいけない。その必要性や重要性をおかげで、学ぶことができたと思っています。ともかく、あれやれ、これやれというような学校では一切ありませんでしたので。

4泊5日の修学旅行も後半の2泊が「京都」と決まっているだけでした。あとはクラス単位で自由に決めていい。前半2泊で広島方面を回るクラスもあれば、私たちは当時、開通して間もない瀬戸大橋を渡り、四国へと足をのばしました。中学の修学旅行が京都だったので、なるべく遠い先をと自分が提案した気がします。

受験を控えた高3の秋、目が見えなくなって入院を余儀なくされた。

高3の秋に実は2カ月ほど入院した時期があります。突然、視力が落ち、目が見えなくなったのです。大学入試を控えた時期で、さすがに落ち込みました。原因不明でその後、自然に視力は元通り快復したのですが、入院先の北里大学病院(相模原市)まで担任の先生がお忙しいにもかかわらず、何度も見舞いに来てくれたのを覚えています。

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