よく人は自由にさせていたら、だらけるといわれます。そうした一面もあるかもしれませんが、私は正しい場が与えられさえすれば、人はいくらでも伸びるものだと思います。1+1は決して2ではなく、人と人とのつながりを生かし、とてつもない力を発揮できる存在なのではないでしょうか。

一見まとまりがなさそうに見えて、実は全体ではまとまりがとれている。それぞれ全く別々の意思の持ち主同士も、うまく化学反応を起こせば期待以上の結果につながる。桐朋の3年間で得たある種の教訓です。

てんでばらばらな状態でも、それぞれが備える自発性に期待すれば、決して動じる必要はない。そんな信念で、どっしりと構えていられるようになったのは桐朋の3年間の産物かもしれません。

津田氏が勤務するJAXA相模原キャンパスには、「はやぶさ2」の実寸大の模型が展示されている

2019年、卒業以来初めて現役の桐朋生を前に話をする機会に恵まれた。

自分が中学、高校時代、どんな生徒だったか披露しながら、宇宙飛行士だろうが惑星探査だろうが、ともかく自分が興味を持ったことをとことん突き詰め、調べる。そうした姿勢が大切だと力説しました。将来、何になりたいかよりもまず、自分がおもしろいと思うことを誰よりも詳しくなってみる。そのための好奇心を大事にし、積極的に動いてほしい、と呼びかけました。

今思えば、私自身、校風や学校の雰囲気の中から様々なことを学び取りながら、大人になるとはどういうことか、大学受験とは何か、など自分なりに考え、思いを巡らせていました。良き先生、良き仲間にも恵まれ、不思議でおもしろい学校で過ごせた3年間だったと感じます。この先も桐朋らしさを保ち続けてもらいたいですね。

(堀威彦)

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