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マネーコラム
Money&Investment

2020/3/15

Money&Investment

 日本には、為替相場が円安になると利益が伸びる会社が多いと聞いたよ。

幸子 海外での売り上げが多い企業は円安の恩恵を受けるわ。海外での売り上げを円換算した額が円安で膨らむからよ。代表格のトヨタ自動車は円がドルに対して1円、円安に動くと年間で営業利益が400億円増えるの。逆に、1円円高になれば400億円の減少よ。

良男 ただ、今は円高が急激に進んでいるから、日本の輸出関連企業にとっては業績の押し下げ要因として、大きな懸念材料になっているよね。

幸子 こうした要素に加えて、経費削減や新製品の投入など会社ごとの努力が業績の数字に反映されるの。株価は数カ月先を見据えながら動くから、多くの投資家が予想した通りの業績が発表されれば株価はそれほど動かないわ。逆に、予想と乖離(かいり)した業績が発表された場合は株価が大きく動くことがあるの。例えば、電子部品を手掛ける村田製作所は2月3日の取引終了後、2019年4~12月期の連結営業利益が前年同期に比べ11%減ったと発表したわ。減益ではあるけど、投資家などの予想を上回る内容だったから、翌日の株価は4%高と大きく上昇したの。

 決算発表後に大きく上昇した僕の保有銘柄は、予想より良かったということだね。

幸子 その可能性が高いわ。一方で、ドラッグストア大手のマツモトキヨシホールディングスは19年4~12月期の連結営業利益が2%減ったと2月13日に発表して、翌日の株価は2%下落したわ。その後も売られ続けているの。この2銘柄は両方とも減益という点は同じだけど、事前の予想によっては株価の動きが反対になるのよ。

良男 今は新型コロナウイルスの感染拡大で企業の業績がどうなるか心配だな。

幸子 人の移動が鈍くなるとの懸念が広がっていて、レジャーや鉄道、空運関連などを中心に業績に悪影響を与えるとの懸念が強いわ。株価が大きく下がっている銘柄が少なくないの。ただ、楽天証券経済研究所チーフストラテジストの窪田真之さんは「短期的にさらに下落するリスクはあるものの、割安で買いやすい銘柄も増えてきている」と話していたわ。

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