BMW、前輪駆動の「1シリーズ」 爽快な抜群の加速

2020/3/29
「BMW M135i xDrive」を試乗し、ハンドリング性能などを確かめた(写真:荒川正幸、以下同)
「BMW M135i xDrive」を試乗し、ハンドリング性能などを確かめた(写真:荒川正幸、以下同)
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3代目に生まれ変わった「BMW 1シリーズ」で多くの読者が気にかけているのはFRからFFへの基本駆動方式の変更に違いない。かくいうリポーターもまたその一人だ。肝心要のハンドリング性能をトップグレード「M135i xDrive」で確かめた。

FWDに生まれ変わった3代目

コンパクトクラスで唯一後輪駆動の牙城を守ってきたBMW 1シリーズがついに大きく路線を変更した。同じグループのMINIが新型にモデルチェンジするたびに大きくなって実用的になってきたから、1シリーズはもしかするとそのままFRを維持するかも、という淡い期待は時代の風に吹き飛ばされてしまった。いやもちろん、FFだろうとFRだろうと、もはや大多数の人には興味のないことだとは分かっているのです。

それでも、こだわり派のクルマ好きにとっては、BMWの「駆けぬける歓び」をすそ野の部分で支えるベーシックモデルの1シリーズがRWDからFWDに変わったことは大事件なのである。以前からうわさされていたとはいえ、先代F20型の1シリーズの中でも6気筒の「M135i」(その後「M140i」に名称変更した)や「118d」の中古車を以前から時々ネット検索していた私にとっても、とうとう来るべき時が来た、との感慨ひとしおなのであります。

しかしながら、それがどうかしたのか? あのBMWが満を持して投入したのだから問題があるはずないじゃないか? と言われると、まったくその通りですと答えるしかない。FFプラットフォームに変わってより室内が広くなり、最新の安全装備もインフォテインメントシステムも備わり、いいことずくめではあるのだが、何しろこれは新型1シリーズの最高性能モデルである。

使い勝手だけで選ぶのならばベーシックな「118i」で十分以上だし、もっと言えば「フォルクスワーゲン・ゴルフ」や他のモデルでいいじゃないか、となる。かつては500万円台に収まっていた価格も、新型では630万円である。もはや「3シリーズ」の中間グレードを超えているのである。

新型「BMW 1シリーズ」は、「BMW X1」や「MINIクロスオーバー」などと同じFFベースの「UKL2」プラットフォームを採用。基本駆動方式がFFとなったのが特徴だ

BMW 4気筒最強ユニット

3桁数字の車名の前に「M」が付くのは「Mパフォーマンスオートモービル」の証し。ということは、エンジンはスタンダード系とは別次元であり、新型M135iのそれはBMWの4気筒ターボの中でも最強のユニットだ。最新のモジュラーユニットファミリーに属する「B48型」ではあるものの、2リッター4気筒直噴ツインスクロールターボエンジンは、兄貴分の「330i Mスポーツ」の258PSと400N・mよりもさらに強力な最高出力306PS/4500-6250rpmと最大トルク450N・m/1750-5000rpmを発生する。

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