スマホ高級機はカメラで選ぶ 超広角や夜景機能を比較

日経トレンディ

ハイエンドスマホはマルチレンズでプロ並みの写真が撮れるモデルが出そろった
ハイエンドスマホはマルチレンズでプロ並みの写真が撮れるモデルが出そろった
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日経トレンディは4月号で「新定番ガジェット全比較」という特集を組んだ。その中から「ハイエンドスマートフォン」について紹介しよう。ハイエンドスマホはマルチレンズでプロ並みの写真が撮れるモデルが出そろった。最新モデルを集め、買いの一台を決定した。

マルチレンズでカメラ機能が進化

もはやスマホのメイン機能となったカメラの進化がさらに加速している。2016年に発売された「iPhone 7 Plus」(アップル)などのデュアルレンズ機に端を発し、スマホに搭載されるレンズの数は年々増加。各社が最先端技術で火花を散らすハイエンドスマホ市場においては「トリプルレンズ」や「クアッドレンズ」がすっかりスタンダードになった。

スマホの基本ソフト(OS)であるiOSやアンドロイドOSは既に成熟の域に達しており、ソフトウエアでの大きな差別化は見込めない。マルチレンズの採用で、単なるスナップ写真ではないプロ並みの写真をいかに撮影できるかがスマホの新たな競争軸になっている。

特に注目されているカメラ機能が「超広角撮影」だ。焦点距離13mm(35mm換算)という超広角レンズを搭載し、視野角120度のダイナミックな構図で撮影ができるアップルの「iPhone 11」シリーズは19年秋の登場とともに大きな話題となった。今後は「光学10倍」など超望遠レンズを売りにしたスマホも増えていきそうだ。

マルチレンズに対応したハイエンドスマホの製品選びで重要なのは、もちろん撮影性能。製品によっては、被写体までの距離を測定する役割の「ToFセンサー」も1つのレンズとしてカウントしている場合がある。実際にどんな種類の画角で撮影できるのかは購入前に知っておきたい。

またハイエンドスマホは、ディスプレーの大型化やCPUの高速化に伴って電力消費も激増。長時間使うためには、バッテリーの容量や手軽にチャージできるワイヤレス充電への対応なども重要だ。

夜景撮影ができる画角に差

今回紹介するハイエンドスマホ6モデルはいずれも、「防水・防じん」「おサイフケータイ」という「日本標準仕様」に対応している(iPhoneの決済機能は「Apple Pay」)。また、iPhone以外はすべて、CPUにオクタコアの「Snapdragon 855」(クアルコム)を採用。そのため、処理性能や操作感には大きな違いを感じなかった。

比較した中で最も評価が高かったのは「Galaxy Note10+」(サムスン電子)。超広角(焦点距離13mm。編集部調べ。以下同)、広角(同26mm)、望遠(同52mm)のトリプルレンズを搭載しており、様々な画角で撮影ができることが大きな魅力だ。超広角撮影の画角は「iPhone 11 Pro Max」(アップル)と並んでトップクラス。これまでのスマホではほぼ不可能だった構図で撮影できる。

約6.8型ディスプレーを搭載し、今回の6機種で総合力が最も高かった一台。トリプルレンズに深度測位カメラを加えた「クアッド仕様」で、超広角、広角、望遠を切り替えて撮影できる。ペンによる手書き文字入力など、独自機能も搭載

特に秀逸なのが、暗い場所での撮影に向いた「ナイトモード」(次ページの撮影例参照)。ライトアップされた建物の夜景撮影でも照明や窓などが白飛びすることなく、細部まで撮影できていた。ライバルのiPhone 11 Pro Maxとは異なり、超広角レンズでナイトモードを使えることも大きなアドバンテージだ。

ディスプレーは約6.8型と他よりも抜きんでて大きく、極細ベゼルで撮影した高精細な写真データを大きく表示できることも評価できる。次ページのバッテリー駆動時間のテスト結果も優秀で、独自のペン入力にも対応。総合力の高い一台といえる。

トリプルレンズ搭載で超広角、広角、望遠の撮影ができる。3つのレンズをシームレスに組み合わせた標準のカメラアプリは、インターフェースが秀逸。最大クラスのディスプレーを採用しており、本体は226gと最も重い

Galaxyに続くのがiPhone 11 Pro Max。トリプルレンズそれぞれの焦点距離はGalaxyとほぼ同じで、超広角レンズを生かしたダイナミックな撮影ができる。また、超広角以外のレンズならナイトモードでの夜景撮影も可能。しかも、カメラアプリが状況を判別し、自動的にナイトモードへ切り替わる仕組みは便利だ。バッテリーテストではGalaxyと同様に長時間駆動が可能だった。約226グラムという重さが気になるが候補になる。

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