幸せな働き方、協働で実現 女性リーダー3人が討論グローバル・ウーマン・リーダーズ・サミット2020

2020/3/17
幸せな働き方をテーマに語り合ったエーリン・フリーゲンリング駐日アイスランド大使(左)、大和証券グループ本社の田代桂子副社長(中)、国際弁護士のナンシー・ヤマグチ氏(右)
幸せな働き方をテーマに語り合ったエーリン・フリーゲンリング駐日アイスランド大使(左)、大和証券グループ本社の田代桂子副社長(中)、国際弁護士のナンシー・ヤマグチ氏(右)
日経ウーマノミクスプロジェクト

世界で活躍する女性リーダーの育成の推進に向け、日本経済新聞社は2月10日、「グローバル・ウーマン・リーダーズ・サミット2020」を都内で開いた。幸せな働き方をテーマにしたパネルディスカッションでは、女性リーダーらが体験に基づいて語り合った。司会は日本経済新聞社編集委員の木村恭子が務めた。

駐日アイスランド大使 エーリン・フリーゲンリング氏
アイスランド男女平等評議会の事務局長などを経て外務省へ。2018年3月から現職、夫婦で来日した。弁護士資格を持つ。

大和証券グループ本社副社長 田代桂子氏
1986年に大和証券入社。米スタンフォード大でMBA(経営学修士)を取得し、3カ国の海外駐在などを経て19年から現職。

国際法律事務所 モルガン・ルイスパートナー ナンシー・ヤマグチ氏
1993年米ハーバード大学大学院修了。米企業の法務担当役員などを歴任した。専門はM&A、ベンチャーキャピタルなど。弁護士。

司会 仕事と生活を両立するワークライフバランスにとって何が必要ですか。

フリーゲンリング 育児や家事などの負担を両親やパートナーと共有し、職場で翼を広げて仕事を楽しむことだと思う。掃除ロボットなど家事の負担軽減につながるだろう。ただ、育児はやはり両親が関わることが大事だ。

ヤマグチ 私には息子が一人いる。仕事のことを考えると一人で十分と思った。しかし今は柔軟性の高い働き方が可能になっている。私の法律事務所ではオンラインで書類を作成し、ビデオ会議で顧客と相談する。ただ、長期出張などで家を長く空けることもしばしばある。そばにいられる時に子どもと一緒にいることが重要だと思う。

田代 私は結婚や育児を経験していない。多くの会社がワークライフバランスのために在宅ワークや有給取得などを勧めているが、それが使えない企業風土が問題だ。気兼ねなく育休を取ったり、在宅で仕事をしたりできることが大事だ。

司会 社会や文化的な背景が異なる環境の中で、仕事をどのように進めたらいいと思いますか。

フリーゲンリング 全ての人に多様なバックグラウンドがあることを認めて、尊重することだ。自分が尊重されたかったら、他者にも尊重の念を持つべきだ。外交官だった時、国と国の意見が食い違うことはよくあった。そんな時でも相手の文化の核心や信念を学んで尊重するところから解決策が見つかった。

田代 シンガポール、ロンドン、ニューヨークと3回の海外勤務を経験した。人種や学歴、育った環境が異なる様々な人がいるので、あうんの呼吸は通じない。自分のアイデンティティー(自分らしさ)を伝えることが他者を理解するためにも欠かせない。

ヤマグチ 私はM&A(合併・買収)関連の弁護士として男性優位社会の法曹界で生き抜いてきた。あるM&A案件では13人の白人の男性弁護士相手に私1人で交渉した。彼らに勝った時はそれは爽快な気分だった。そういう厳しい環境を選んだのも私自身。何かを勝ち取るためには苦労することも大事だと思う。

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