スプリングコート 高機能素材なら天候急変でも安心

「業界内では、そろそろラフなストリートスタイルからクラシカルなスタイルに揺り戻しがくると言われています。着崩しすぎない方が今年らしさを演出できるかなと。英国に由来があるアイテムということもあり、インナーにシャツを合わせてシックにまとめるのはいかがでしょうか」

ジャケットの上に着用するなら、ゆったりサイズを

続いて、大阪市「raff」のオーナーである中村力也氏にも話を聞いた。「当店では、ビジネスマンの方によく手にとっていただいています。オンオフ問わず着られるデザインで、ややゆったりとしたシルエットのものが人気です」という。

オーバーサイズはトレンドであるだけでなく、ジャケットの上から羽織っても窮屈にならないので、合理的な選択だろう。中村氏が紹介してくれたのは「KICS DOCUMENT(キクスドキュメント)」のスプリングコートだ。

同ブランドの中でも、より縫製や生地のクオリティーにこだわったハイエンドラインKHONOROGICA(コノロジカ)の一着。ヴィンテージのように味わい深い、くすみのある質感の生地を採用している。KICS DOCUMENT / VINTAGE TWILL OVER COAT 4万9500円(税込み)

「ボタンが一つだけついたダブル仕様、という作りがユニークなコートです。シンプルで場面を選ばないデザインですが、その中にも個性を感じられる。前を開ければラフに、閉じればシックに見えるので、一着でも印象に幅を持たせられます」と語る。

タブレットが収納できるほどの大ぶりな両サイドのポケットもポイント

上質なベーシックコート 着心地や素材使いにこだわり

FACYに寄せられた投稿には「一生モノのコートを探しています」といった、長く活用できるコートを探す声も見られた。

東京・蔵前の「WEEKENDER SHOP(ウィークエンダーショップ)」店主の芹澤伸介氏が「当店でリピーターの多いブランド」として挙げてくれたのが、「comm. arch. (コム・アーチ)」だ。ニットを中心に手がけているブランドだが、今季は布はく素材のコートも展開しているという。

ロンドンの名門芸術学校を首席で卒業した日本人デザイナーによるブランドの一着。山梨県富士吉田市に現存する旧式の織り機で織られた生地を用いている。comm.arch. / DENSELY WOVEN POPLIN COAT 3万8500円(税込み)

「着心地や素材使いへのこだわりが魅力のブランドです。このコートも『あの上質なニットを手がけたコム・アーチのものなら』と、ファンがよく手に取ってくれています。着心地はもちろんいいですし、あえてシャツに使われるような生地を採用しているところにもコム・アーチらしさを感じます」

ドレスシャツでよく使用されるポプリン生地。2度のワッシャー(しわ)加工により、奥行きのある豊かな表情に

「肩幅や身幅が広すぎず、いい意味でシルエットに今っぽさがないところもポイント。いつ着ても時代遅れに見えないので、いいものを長く着たい方にはぴったりだと思います」と薦めてくれた。

文:FACY編集部 山梨 幸輝(https://facy.jp/)

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