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相手が話した英語を誤解して受け取ってしまった。そんな体験はどなたにもあると思います。日本人向けの英語教育で豊富な経験を持つデイビッド・セインさんは「日本人が聞き手として勘違いしやすい英語表現がある」と言います。今回は「回転させる」「回す」という意味のturnを使った表現をご紹介いたします。

◇  ◇  ◇

今日はユウカは自分たちの席でスティーブと、今後どうやって製品を営業していこうかなどについて話し合っていました。同業他社のライバルであるABC社についても、話しが出て、負けずに売っていこうという方向性は同じだったのですが、スティーブの放ったひと言がユウカには唐突に聞こえて戸惑ってしまいます。

それはこんな会話でした。

Steve: I summarized last year's product sales results.
Yuka: I see. ABC is really beating us in sales for this product.
Steve: Yeah, but we're not so far behind with other products.
Yuka: ABC is really a pioneer, though.
Steve: Maybe, but when we release the new product in August we'll catch up.
Yuka: Very true. We can be confident about sales with that.
Steve: Yeah, we need to turn the tables.
Yuka: What? Now?
Steve: It's now or never!
Yuka: Got it. Are we moving my desk?
Steve: No. Why would we move your desk?

日本語に置き換えてみると次のようになります。

スティーブ:去年の製品の売り上げ結果をまとめてみたよ。
ユウカ:なるほど、この製品に関してはABC社の一人勝ちね。
スティーブ:そうだね、他の製品はそれほど差はないけど。
ユウカ:この製品に関しては、ABC社が先駆けだもんね。
スティーブ:でも、うちのこれから出す製品はかなりいいものだからね。
ユウカ:ええ、自信を持って営業できるわよね。
スティーブ:うん。形勢を逆転させないとね。
ユウカ:え、今?
スティーブ: 今しかないでしょ。
ユウカ: わかったわ。動かすのはわたしのデスク?
スティーブ:いや、どうしてデスクを動かすの?

上記は、営業の同じチームであるユウカとスティーブの会話です。ライバル会社であるABC社の話をしていたはずなのですが、ユウカが急に自分のデスクを動かそうとします。スティーブは驚きますが、そのスティーブのtableを使った表現をユウカが勘違いしてしまったようです。

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