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手書き生かす仕事向けノート アイテア広げ、検索性も

納富廉邦のステーショナリー進化形「大人のためのノート」前編

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NIKKEI STYLE

今では当たり前のようにビジネスの現場で用いられているノート。だが、文具を見続けてきた納富廉邦氏によれば「ビジネス用途のノートが製品として当たり前に販売されるようになって、まだ10年もたっていない」という。仕事で使うノートの歴史と製品について、納富氏が解説する。

◇  ◇  ◇

意外に思えるかもしれないが、今から10年前、多くのビジネスマンにとって日常的にノートを使うという習慣はなかった。必要なときはメモ帳や手帳、システム手帳などを主に使い、それで足りない場合には大学ノートやリポートパッドを使うというのが一般的だったように思う。黄色いリポートパッドである「リーガルパッド」が流行したことを覚えている人も多いのではないか。ビジネスノートという存在は今ほど身近ではなかった。

画期的だった横長ノート

ハッキリと「仕事で使うノート」というコンセプトを打ち出した最初の製品の一つが、2008年に商品化されたリュウドの「Thinking Power Notebook」だろう。

代表的な大学ノートであるツバメノートをベースにしているこのノートは、竹村譲氏(富山大学芸術文化学部非常勤講師、元日本IBM)と遠藤諭氏(アスキー総合研究所所長)が「自分たちが使いたいツバメノートのオリジナルモデルを作りたい」と考えたところから生まれたのだが、後のビジネスノートに共通する要素が多く含まれている。

まずは高品質の紙。ツバメノートが採用するツバメ中性紙フールスを使用し、書き心地の良さを考慮した。ケイ線には図や表も書きやすく、縦にも横にも書ける5ミリ方眼ケイを採用。書いた後のスキャンやコピーがしやすいように、全ページにミシン目を入れ、切り離せるようにした点も新しかった。表紙デザインにはイラストレーターのYOUCHAN氏を起用し、大学ノート的なテイストは残しつつ、新しいデザインの表紙を作った。

中でも画期的だったのは、最初からB5、A5横長ノートを発売したことだろう。アイデア出しや人の話を聞いてまとめる作業、構成や構造を考えるときなどは、従来の縦型ノートより横長のほうが使いやすい。そのことにいち早く気がついたのも、Thinking Power Notebookの先進性だった。このノートに感銘を受けた筆者は、A5横使いノートの使い勝手の良さをさらに補強したいと考え、専用ノートケース「Note Me」を開発してしまったほどだ。

ビジネス用ノート市場を開拓

Thinkng Power Notebookが登場した翌09年、マルマンは05年から発売していた「ニーモシネ」に「ビジネス用のノート」というコンセプトをはっきり打ち出した。このノートの使い方の本も発売。ビジネスマンのためのノートという市場を本格的に開拓する製品になった。

リングノートながら黒を基調としたシックなデザイン、全ページミシン目入り、タイトル欄が付いた方眼ケイといった機能を装備。片面だけ使用し、それを切り離すことで、書いたページを見比べることもできるなど、ビジネスに役立つ書き方の提案を行ったこの製品は、ビジネスノートというジャンルをけん引していく。Thinking Power Notebook同様、最初から用紙横使いタイプも用意されていた。

ノートの定番商品ともいえるコクヨの「キャンパスノート」から、大人向けに作られた「大人キャンパス」シリーズが登場したのが15年。ビジネスマンが持っていても違和感のないデザインに表紙を変えただけでなく、レイアウト(方眼ケイ、ドット入り方眼ケイ、無地)やサイズ(A5、B5、A4など)、商品タイプ(無線とじノート、ツインリングノート、ノートパッド、ルーズリーフなど)も多様。使う人の用途に合わせて選べる、豊富なラインアップが大きな魅力になっている。

検索性を備えるノートも

個性的なビジネスノートも登場している。

レイアウトにこだわったのが、アピカの「アピカ フィグラーレ」シリーズだ。紙面を4分割して、思考をまとめやすくした「マトリクス」、アイデアを図と箇条書きでまとめるための「コンセプトフローアイデア」、上に方眼ケイ、下に横ケイを配置した「コンセプトフローロジック」、作業のフローなどを書きやすい「フローチャート」といった、独自のレイアウトを採用。ビジネス支援のための新しいノートの使い方を提案している。

ビジネスノートに検索性を加えるという画期的な使いやすさを提案したのが、「文具王」こと高畑正幸氏が開発し、フジカが製作した「アクセスノートブック」だ。

全ページにノンブルを付け、冒頭にインデックスページを設けることで、どこに何を書いたかを簡単に管理できるようにした。現在では多くのビジネスノートが採用している仕様だが、このスタイルを最初に大々的に製品化したのが、この「アクセスノートブック」だった。他にも、文具王発案の様々な機能が詰め込まれているので、ぜひ、一度手に取ってみてほしい。

◇  ◇  ◇

以上、仕事に役立つ機能を備えたビジネスノートを紹介したが、実は大人向けのノートは、もう一つのトレンドがある。それは上質な紙を使い、書きやすさと高品質を追求したノートだ。次回はノートで最もにぎわっているといえるこのジャンルの最新注目モデルを紹介する。

納富廉邦
佐賀県出身、フリーライター。IT、伝統芸能、文房具、筆記具、革小物などの装身具、かばんや家電、飲食など、娯楽とモノを中心に執筆。「大人のカバンの中身講座」「やかんの本」など著書多数。

(写真 渡辺慎一郎=スタジオキャスパー)

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