現時点ではサブ回線としての利用がお薦め

Rakuten UN-LIMITは、他の携帯電話大手の使い放題プランと比べ、半額以下の料金であるし、それを300万人が、1年間無料で使えるとなれば非常に魅力的に見える。しかしパートナーエリアでの制約が大きい上、楽天回線エリアとパートナーエリアが絡み合って存在している現状を考慮するとあまり使い勝手がいいとはいえず、大手3社のプランと同列に比較するのは難しい。

データ通信の使い放題を目的として、Rakuten UN-LIMITをメイン回線として契約するのはあまりお薦めできないというのが正直なところだ。とはいえ場所を選べば使い放題であることは確かだし、1年間無料で利用でき、なおかつ解約にも制約がないのだから、サブ回線として「お試し」感覚で1年間使ってみるというのが現時点ではベストといえそうだ。

また楽天モバイルの回線は、Wi-Fiなどを経由して他のスマートフォンなどをインターネットにつなげる「テザリング」の利用に制限がない。そうしたことからメインの回線を低価格のプランに変更した上でRakuten UN-LIMITを契約し、楽天回線エリア内ではテザリングを活用して使い放題を堪能しつつ、パートナーエリアやそれとおぼしき場所では通信量に配慮しながら双方の回線を使い分けることで、料金を節約しながら大容量通信の利用ができそうだ。

なお、楽天モバイルのサービスを利用する上ではもう1つ、注意しなければならないことがある。それは楽天回線に対応したスマホが必要だということ。iPhoneなど楽天回線に対応していない端末では、通信がうまくできなかったり、Rakuten Linkが利用できなかったりするなどの問題が起こるかもしれない。

楽天回線対応端末は11機種で、全てAndroid端末となる。iPhone利用者は実質的に対象外だ

そうしたことから、現在MVNOの楽天モバイルのサービスを利用しており、楽天回線に対応した端末を購入しているという人でなければ、実質的にスマートフォンを購入し直す必要があるだろう。対応端末は「Galaxy Note10+」のようなハイエンドモデルから、「AQUOS sense3 lite」のようなミドルクラスのものまで幅広いが、テザリング用などある程度割り切って使うのであれば、超小型の「Rakuten Mini」を選ぶというのも悪くないだろう。

サブ端末と割り切って利用するなら、バッテリー容量の少なさに配慮が必要ではあるものの、手のひらにのるサイズの超小型スマートフォン「Rakuten Mini」も悪くない選択だ
佐野正弘
福島県出身、東北工業大学卒。エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターに転身。現在では業界動向からカルチャーに至るまで、携帯電話に関連した幅広い分野の執筆を手がける。
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