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ラディクールジャパンの会長兼CEOをはじめ多くの肩書を持つ松本晃氏

ラディクールジャパンの会長兼CEOをはじめ多くの肩書を持つ松本晃氏

プロ経営者の松本晃氏は、現在も多くの上場企業の取締役や顧問を務める傍ら、新たに中国系ベンチャーのトップにも就任しました。すでに十分功成り名を遂げたともいえる松本氏が分刻みのスケジュールに追われる多忙な日々に身を置き続けるのは、なぜなのでしょう。重圧もある経営者の職務にどんな生きがいを見いだしているのか、聞きました。(前回の記事は「プロ経営者の会社選び やはり決め手はトップの魅力」

関わる会社、いくつあるのか…

いま一番よく使う肩書は、前にお話しした中国の環境ベンチャーの日本法人、ラディクールジャパン(何軍社長)会長兼最高経営責任者(CEO)です。2019年に設立しました。何軍さんとは、もうひとつ精密3Dプリンターのベンチャーも設立し、代表取締役会長に就任しました。同じ年の10月のことです。

この直後には、長年社外取締役を務めてきた福井県の1部上場企業の取締役副会長にも就任しました。ほかにもいろいろな企業の社外取締役や顧問をしています。全部で何社の経営にかかわっているのか、正直ちゃんと数えたことがありません。

ライフワークである医療関係の活動も、いろいろやっています。たとえば、僕が発起人になった「医療機器塾」は、最先端の医療機器に対する理解の促進と普及をめざす勉強会です。関連企業の経営者や医療機器を承認する立場の人たちが参加しています。

この活動は完全にボランティアです。日本は医療機器メーカーが申請してから承認が下りるまでの期間が欧米に比べて長いんです。そのせいで、本来助かるはずの患者を救えていないのではないかという問題が昔からあり、何とかしたいと思い続けてきたんです。医療関係の活動はほとんどボランティアで、これには業界への恩返しという意味もあるんです。

ラディクールジャパンのオフィスに出てくるのは、せいぜい月に2回ぐらいです。社外取締役の仕事やらボランティアやら、さらには講演やらで忙しいからです。たとえば、きょうは午前中から「アドバイスしてほしい」という医療機器の会社に顔を出したあと、厚生労働省に行っていくつかの部署を回りました。そのあと社外取締役をしている企業で新たな取締役の候補を決める指名委員会に出席し、それからラディクールジャパンに来たんです。毎日こんな感じです。

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