新型コロナで休校 医師が危惧する現場の看護師不足医師2783人に聞く、臨時休校の影響は?

日経メディカル

写真はイメージ=(c) Tobias Arhelger-123RF
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安倍晋三首相が、2月27日、新型コロナウイルス感染症(CODIV-19)の拡大抑制の目的で、全国一斉の小中高校の臨時休校を要請した。その要請を受け、全国の小中高校がほぼ一斉に3月2日の週から臨時休校となっている。

先に公立小中学校を臨時休校とした、北海道では、看護師が出勤できず、外来診療に支障が生じているなどの悪影響が報じられている。そのため、日経メディカル Onlineでは、医師会員向けに、臨時休校に関するアンケートを2月28日から開始。3月2日までの回答を集計したところ、6割強の医師が臨時休校による「診療への悪影響を危惧」していることが明らかになった(図1)。「悪影響を強く危惧」は18%、「悪影響を危惧」は46%だった。一方、休校による感染制御から「診療に好影響を与えると考える」医師は5%のみだった。

図1 臨時休校の診療への影響は(n=2783)
【自由意見より】

・出勤できないスタッフが数名発生、仕事が回らなくなってしまった。看護師・技士のやりくりが大変。(50歳代女性、診療所勤務医、腎臓内科)

・看護師さんが働けず一部の病棟が閉鎖されたので、診療制限を行わないといけなくなり、大変困った状況です。(30歳代女性、病院勤務医、放射線科)

・臨時休校が感染拡大防止に寄与する影響よりも、1カ月に及ぶ突然の臨時休校による各家庭の混乱や、学校活動を含む習い事や外での活動を強く抑制される子どもたちへの社会的ダメージの影響の方がはるかに大きい。子育て世代にはあまりにも唐突すぎる決定で安易に受け入れられない。卒業・卒部予定の子どももいたので、現実をまだ受け止められないでいる。自分は開業医だが、診療所のスタッフの勤務・自身の勤務についても影響が大きく、大きな負担を感じており、診療継続がどこまでできるのか先が見えない。(40歳代女性、開業医、皮膚科)

・既に一部の病棟の閉鎖が決まりました。これから医療現場が大変になるときになんてことしてくれるんだとしか思えません。なぜ安倍政権はコロナウイルスの件にかかわらず、ずっとことごとく日本潰しにかかるようなことしかしないんでしょうか。(40歳代男性、病院勤務医、放射線科)

・娘は国立国際医療研究センターの勤務医で、小さな子どもがおりますが、保育園が休園となれば、仕事に出ることが困難になります。結果、出勤する先生へご負担をかけ、医療機関の疲弊となります。悪循環にならないことを祈ります。(60歳代男性、開業医、皮膚科)

・当院では看護師の30%が出勤不可能となるようです。院内保育に検討中です。(60歳代男性、病院勤務医、呼吸器外科)

・「看護師さんや共働きの医師が出勤できないことから、独身者の負担が増加して診療の質が低下。その結果、標準予防策の綻びができ、感染拡大」という未来しか見えない。(20歳代男性、病院勤務医、消化器外科)

・子育て世代の私たちは休みます。後は知りません。(30歳代男性、病院勤務医、呼吸器内科)
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