テレワークや民泊もOK イケアが渋谷に法人向け店舗

日経クロストレンド

東京都渋谷区道玄坂に開店した「IKEA for Business」。総面積は455平方メートル。JR渋谷駅からは徒歩約3分の位置
東京都渋谷区道玄坂に開店した「IKEA for Business」。総面積は455平方メートル。JR渋谷駅からは徒歩約3分の位置
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イケア・ジャパン(千葉県船橋市)が同社初の法人・ビジネスオーナー向けのプランニングスペース「IKEA for Business」を2020年2月20日、渋谷に開業した。法人だけでなく、メンバー登録した自営業者業、個人事業主、フリーランスなどに対し、インテリアプランニングサービスを提案する。メンバーになるための入会金や年会費は無料。2月7日より予約受け付けを開始しており、既にその数は260社を超え、順調に伸びているという。

民泊施設やテレワークに適した空間にも対応

主なターゲットは中小企業。限られたスペース、限られた予算の中で、より快適な職場環境を作りたいと考えている企業に対し、イケアのビジネス専任アドバイザーが機能的な商品を取り入れたソリューションを提供するという。

イケア・ジャパン IKEA for Business/Store Managerの菊池武嗣氏

イケア・ジャパン IKEA for Business/Store Managerの菊池武嗣氏は「渋谷エリアはIT企業の集積地でスタートアップ企業が多くある。小売店やカフェ、美容室なども非常に多い。そういった業態のオーナーに対し、より良い職場環境を提案していきたい」と説明する。

店舗の特徴はシチュエーションごとの展示。オフィスや会議室をはじめ、アパレルショップ、飲食店、美容室、民泊施設など、さまざまな業務形態に合わせたプランニングを提供するという。昨今のテレワークを推奨する企業が増えている背景を踏まえ、それに適した仕事環境を実現する展示品も取りそろえる。

会議室をイメージしたルームセット
民泊をイメージしたルームセット。部屋の中にはデザイン性の高い竹素材の収納「NORDKISA/ノールドシーサ」や、米国の音響機器メーカーSonos(ソノス)と共同開発したWi-Fi(無線LAN)スピーカー「SYMFONISK/シンフォニスク」などが並ぶ
テレワークを意識した展示品。雰囲気や価格の異なるセットアップ例を複数用意する。

イケアの狙いは「働き方そのものの提案」

イケアがこの新事業でもくろむのは「働き方そのものの提案」だ。イケア・ジャパンのヘレン・フォン・ライス社長は、職場仲間とコーヒーを飲みながらたわいもない雑談や仕事の話をするというスウェーデンの文化「フィーカ(Fika)」を例に挙げ、「同僚とおしゃべりができるような快適な環境作りも大切。仕事というのは楽しくあるべきだ。この事業を通じスウェーデンの文化をインスパイアしていきたい」とコメント。さらに日本の労働時間の長さを指摘し、「1日のほとんどを職場にいることになる。だからこそ快適で革新的な職場環境が必要。そういった面にも貢献できると確信している」と自信をのぞかせた。

「同僚とおしゃべりができるような快適な環境作りも大切」とイケア・ジャパンのヘレン・フォン・ライス社長

働き方改革に積極的に取り組む企業では、制度改革と同時にオフィススペース改革にも力を注ぐ。こうした企業のニーズに応えるべく、同店では健康面に配慮した製品も取り扱う。例えば簡単な操作でデスクの天板を昇降でき、低い姿勢でも立った状態でも仕事ができる昇降式デスク。特に長時間座っていると健康に悪影響を及ぼし、背中の痛みや肥満といった慢性的な疾患をもたらす原因になるとも考えられる。このデスクなら、従業員を座りっ放しの状態から解放できる。

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