出世できずとも… 定年後を左右する気持ちの切り替え経済コラムニスト 大江英樹

セミナーで私は「早く成仏して気持ちを切り替えないと、これからの人生が幸せになれないですよ」と言っています。別に役員になったからといって、その後の人生が順調で幸せになるとは限りません。それよりも気持ちを切り替え、自分で新しい世界に入る方がその後の人生はずっと楽しくなります。

やりたいことを見つけよう

実は私自身も早い時期に成仏しました。長年働いた会社ではさほど出世もしませんでしたが、50歳で主流ではない部署に異動したことで完全に気持ちを切り替えることができたのです。その結果、仕事を通じて会社の外に多くの知己を得ることができ、それが現在の仕事にもおおいに役立っています。

エリートコースを突っ走っている人に「成仏しなさい」といってもなかなか難しいかもしれませんが、会社人としての寿命は必ずいつかは尽きます。会社人生も終盤にさしかかる50代では次のステージを考えるべきでしょう。

定年後は働くもよし、趣味三昧でもよし、別に何でもいいのです。会社人としての自分から社会人として自立した存在になり、自分のやりたいことをすればそれでいいと思います。そしてそのことにいかに早く気付くかがとても大切なことです。「定年楽園への扉」はそのようにして開かれていくのだろうと思います。

今回をもちまして本連載は終了となります。長い間お読みいただき、誠にありがとうございました。

大江英樹
野村証券で確定拠出年金加入者40万人以上の投資教育に携わる。退職後の2012年にオフィス・リベルタスを設立。著書に「定年3.0 50代から考えたい『その後の50年』のスマートな生き方・稼ぎ方」(日経BP)、「定年男子 定年女子 45歳から始める『金持ち老後』入門!」(同、共著)など。http://www.officelibertas.co.jp/
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