国内株投資のテーマ型がトップ 過去1年の投信騰落率

日経マネー

写真はイメージ=123RF
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2019年末時点の過去1年間の国内追加型公募株式投信騰落率ランキング首位は「フィデリティ・セレクト・ファンド(テクノロジー)」となった。騰落率は58%。

同投信はR&I分類「国内テクノロジー関連株型」に属する。この手のテーマ型投信に付きまとうのが設定タイミングに対する批判だ。同投信の設定はITバブル最中の1999年末で、その後、バブル崩壊の影響を大きく受けた。グラフを見ても一目瞭然だ。

テーマ型は世間の関心がピークの時に設定されることが多い。運用開始時には過度な期待で高値となり、その後の失望で急落することもある。こうした循環は「ハイプサイクル」とも呼ばれ、最終的には適正価格に落ち着くとされる。

テクノロジー関連投信というと、最近は次世代通信規格「5G」やAI(人工知能)などが人気で、投資対象は世界の株式だ。国内株に絞ったものは少なく、「国内テクノロジー関連株型」に属する投信は10本に満たない。残高も計1200億円程度で「国際テクノロジー関連株型」の30分の1程度だ。

注目度が高いとは言えない「国内テクノロジー関連株型」から、今回2本がランクインしたのは興味深い結果とも取れる。なお、首位の投信の足元の組み入れ上位を見ると、キーエンスや村田製作所、東京エレクトロンなど比較的規模の大きな老舗企業が目立っている。

(格付投資情報センター)

[日経マネー2020年4月号の記事を再構成]


日経マネー 2020年 4 月号

著者 : 日経マネー編集部
出版 : 日経BP
価格 : 750円 (税込み)