京急本社1階はミュージアム 列車に触れて運転体験も南田裕介の変わる「鉄」を見にいく

バスの路線網を体感する「バス・ネットワーク」

バス運転台を再現したコーナー。運転手の気分が味わえる

南田 京急さんのバスも好きなんですよね~。

飯島 バスも、最新の運転台と同じ部品を使っています。変わったこだわりですが、弊社が運行する鉄道もバスも、運転台には必ず川崎大師さんのお札を貼っています。20年1月に祈祷(きとう)していただいたお札をここにも貼っています。

平山 ジオラマの運転席に貼られていたのも、川崎大師のお札だったのですか!

飯島 (行き先表示を操作するパネルの前に立って)ここでコード番号を入力すると、行き先表示を替えられます。

バスの路線表示を変更できる

南田 江ノ島行き、鎌倉駅行き、三浦海岸駅行きと、代表的な路線は入っているようですね。

飯島 久里浜駅行きバスをはじめ、いくつかの路線は、バスが実際に走るルートの街の映像を流してもいます。都会の中心だけではなく広域のネットワークを走っている京急バスを身近に感じていただきたいと考えています。

「マイ車両工場」で思い出を持ち帰り、自宅でプラレール

「マイ車両工場」ではオリジナルデザインの京急車両を制作する

飯島 「マイ車両工場」では、京急の列車がどういうメンテナンスをしているかを紹介しながら、オリジナルのプラレールをつくる工作ができます。

南田 (作る気満々で着席して)どんな車両を作ろうかな~。

飯島 車体を何色にしますか。赤、黄、青、白もあります。

楽しげに作る南田さん

南田 白は、自由に絵を描けるってことですよね~。よし、京急さんの「赤」でいきます! 何を描こうか。グリーン車をつくります。それも荷物室とグリーン車を合体させたオリジナル(笑)。MR(ミナミダレールウェイ)のロゴも入れて……。

平山 南田さん、うまいですね。

飯島 完成したら、専用のボックスに入れて肩にかけて持ち帰っていただきます。箱を広げて組み立てると遊べるようにもなっています。自宅でおもちゃとして楽しんでいただき、お孫さんから話を聞いたおじいちゃんおばあちゃんがお友達にしゃべって……などと楽しさの連動ができたらうれしい。

完成しました
専用のボックスに入れて持ち帰ります

「本物」をとことん追求する京急ミュージアム

平山 ライトな鉄道ファンからすると、常軌を逸した……いや「ここまでやるか!」と思うこだわり追求の数々です。

南田 何度でも訪れたほうがいいですね。昭和50年頃を再現したコンクリートの駅ホームに木造ホームが継ぎ足しされていたり、バラスト(線路に敷く砂利)を運ぶためのカゴ(パイスケ)が展示車両の脇に置いてあったり、デハ230形のヘッドマークも時折変えたり。いろんなところに細かいこだわりのメッセージがある。2回目は2回目の、3回目は3回目の発見ができます。京急ミュージアムはなぜ、「本物」であることにここまでこだわったのでしょう?

飯島 この横浜に本社を移した我々の決意表明であり、鉄道事業者としての私たちをよく知っていただきたいからです。横浜に本社を構えたのは19年9月でこの地域では新参者です。街行く方たちが、ビルの中に入った本物の京急の列車を目にすることで、「京急がみなとみらいに来た」と感じてもらえると思っています。

南田 京急さんで働くスタッフの方にもいい影響になりそうです。

飯島 当社のプロダクトを通じて、お客様の姿に直接触れられることへの喜び、やりがいは大きいですね。本社ビルに来ていただいた取引先企業さま、関係会社さまに立ち寄っていただけると、当社のことをもっと知ってももらえます。

南田 本日はありがとうございました。

ミュージアム前の屋外展示「ケイキューブ」。京急電車をモチーフにしたキューブ型のイスが配置されている
南田裕介(みなみだ・ゆうすけ)
芸能事務所に勤務するマネージャー。1974年生まれ、奈良県出身。静岡大学卒業後、ホリプロ入社。現場マネージャーとして働くうちに「鉄オタ」だと知れ渡り、「タモリ倶楽部」へ出演。鉄道BIG4としてお笑いタレントと肩を並べ「アメトーーク!」に出演するなど、ホリプロのマネージャーとしてタレントをプロデュースする傍ら、鉄道愛あふれる専門家として活躍している。著書に「ホリプロ南田の鉄道たずねて三千里」(主婦と生活社)など。

平山ゆりの(ひらやま・ゆりの)
ライター。1981年生まれ、京都府出身。エンタメ、教育の分野で主に活動。息子の影響で鉄道に魅せられ、休日は都内近郊で「乗り鉄」を楽しむ。「国鉄型」を愛する南田に対し、新型車両や特急型車両が好き。

(写真:渡辺慎一郎=スタジオキャスパー)

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