Men's Fashion

着回し抜群のセットアップ 腰の絞りできちんと感

プロのコーデ

Le Dome EDIFICE ルミネ横浜店 山田慎平さん

2020.3.7

ビジネスカジュアルという言葉が浸透した今、活躍の場を広げているのがセットアップだ。その魅力は休日から職場まで、幅広いシチュエーションに着ていける対応力だろう。とはいえ、「おしゃれ」を軸に据えた場合、オンオフの垣根を越えて着こなすのは難しい。インナーには何を着ればいいのか、そもそもどんなセットアップを選べばいいのか、新年度を迎える前に学んでおきたい。話を伺ったのは、Le Dome EDIFICE ルミネ横浜店スタッフの山田慎平さんだ。




動きやすく手入れのしやすい機能性素材がおすすめ

――山田さんはベイクルーズグループのパーソナルスタイリストとしても活動されていますね。まずは自分にあったセットアップの選び方を教えてください。

「おすすめは、ウエストに絞りが効いたジャケットを探すことです。ストンとした直線的なシルエットのものが必ずしもNGというわけではないですが、それは大量生産のものによくある特徴でして。自分の体形にあったパーソナルなジャケットを着こなすためには、ウエストの絞りは不可欠です」

――自分に似合うジャケットを見つけている、というアピールにもつながりますね。ではオンオフ問わず着回せるセットアップを探すとき、どういった部分に注目すればいいでしょうか?

「幅広いシーンで着用することを考えると、ストレッチ性や洗濯のしやすさ、持ち運びやすさといった機能性にこだわっていることですね」

今回紹介してもらった2つのセットアップも、動きやすく手入れのしやすい機能性素材を使用している

――着回す際のインナーの選び方についてもコツを教えてください。

「色柄、タックインとアウト、首回りのデザイン。その3つがポイントです。仕事のときにシックな無地をインナーに着ているなら、休日には明るい色や柄ものを選んだり、タックインをすることが多いなら、休日はタックアウトしてみたり、といったイメージですね。それだけでも印象を大きく変えられるはずです」

「首元のディテールでもカジュアルさのバランスを調整できます。例えば、モックネックやVネック、バンドカラー、レギュラーカラー、そしてパーカーを持っておけば、同じセットアップでも5種類の着回しができる。物を持たない時代だからこそ、セットアップを軸に合理的なファッションを楽しむのがいいと思います」

色味を統一してスマートさを演出

――本日は2着のセットアップを使い、それぞれオンとオフを想定して着回してもらいました。まずはネイビーのセットアップを使ったオフィスカジュアルのスタイルですね。

ジャケット 2万6000円(エディフィス)、パンツ 1万4000円(エディフィス)、シャツ 1万2000円(エディフィス)、ネクタイ 1万6000円(フランコバッシ)、チーフ 5000円(ステファノビジ)、シューズ 7万6000円(クロケット&ジョーンズ)

「いつでもどこでも着ていけるネイビーを選びました。EDIFICEの提案はいくつかのキーワードが基になっているのですが、今回はその中の『洗練』の要素を、色数を抑えることで表現しています。頭の中が整理されているようなスマートな印象も与えられます」

――取引先などにも好印象を与えられそうです。

「そうですね。その上で堅苦しく見せない工夫もしています。インナーのシャツには単なるブルーではなく、インディゴを意識したカジュアルな色味のものを、ネクタイには遊び心のあるパネルストライプの柄を取り入れています」