ライトに携帯トイレ…いつも携帯したい軽量防災グッズ
災害はいつ起こるかわからない。通勤カバンやジャケットのポケットなど常に持ち歩いているのが最も心強いが、かさばったり重かったりすると持ち歩かなくなってしまう。軽量でコンパクトな、常に持ち歩ける防災グッズを紹介する
10年保存、軽量コンパクトなヘッドライト
https://www.alteria.co.jp/headlamp/イーライト/
災害時に明かりは重要だ。スマホのライトでも代用できるが、バッテリーを節約するためにもライトは別に持っていたい。ペツルの「イーライト」は、26グラムと軽量でコンパクトなヘッドライト。リチウム電池使用で10年間の保存が可能。ヘッドバンドのアジャスターにホイッスルが組み込まれており、一石二鳥なアイテム。暗い場所で明かりを得るだけでなく、点滅モードや、ホイッスルで救援の合図を送るなど災害時に必要な機能が詰まっている。
カバンや服、靴などを簡単に補修するテープ
https://www.star-corp.co.jp/shop/products/detail.php?product_id=10133
映画やドラマでも緊急時の補修用品として活躍する場面をよく見るのがダクトテープ。車や飛行機、宇宙船まで修理した例もあるというのが驚きだ。その頑丈さと粘着力で、エマージェンシーグッズとして愛用されているのもうなずける。災害時に、破れたカバンや服を補修したり、剥がれた靴底の応急処置などにも使えるほか、油性ペンでメモをして貼り付ける、包帯の代わりにするなどアイデア次第で様々に使える。市販のロールから小分けに巻いてアウトドアに持っていく人もいるが、SOLの「ダクトテープ」は最初から持ち運びやすいサイズになっているので面倒がない。常備薬や安全ピンなどいざという時に使うアイテムを詰め込んだ「ピンチ缶」に入る大きさなのもうれしい。
必須アイテムの小型モバイルバッテリー
https://cheero.net/battery_che108/
https://www.ankerjapan.com/item/A1231.html
災害時ほどスマホが重要になるが、停電で充電できなくなるのは大きな問題だ。何はなくともモバイルバッテリーは用意しておきたい。自宅や会社に大容量のバッテリーや予備のバッテリーを置いておくのとは別に、コンパクトなバッテリー、そこそこ大容量のバッテリーと、2つ以上持ち歩くのをオススメする。
大容量1つだけだと水没や故障などで使えなくなってしまうとそれっきりになってしまう。コンパクトなバッテリーは、スマホ1回分程度の容量では、すぐ使い切ってしまい非常時には足りない。自分の持ち歩くスマホ、タブレット端末などを2~3回分充電できる総容量を複数個に分けて持っておくのが理想だ。
cheeroの「Power Plus 5 Stick 5000ミリアンペア時 with Power Delivery 18W」は、スティック状のコンパクトなモバイルバッテリーで、カバンの隙間に入れておくことも、スーツのポケットに忍ばせておくのも手軽にできる。USB-C PDとUSB-Aの2ポートから2台同時充電可能で、USB-Cポートは最大18ワットのPower Delivery急速充電にも対応。スマートフォンを短時間で充電することが可能だ。
AnkerのAnker PowerCore Slim 10000 PDも最大18ワットのPower Delivery急速充電に対応。厚さ約1.4センチの薄型サイズながら10000ミリアンペア時の大容量バッテリーを搭載し、スマートフォンおよそ2回分をまかなえる。USB-C PDとUSB-Aの2ポートを備え、2台同時充電も可能だ。
なお災害時は、アンテナが機能を停止して圏外になることもある。圏外ではバッテリーの消耗も早いのでそういった場合には、電波を発しない機内モードにするなど省エネ対応を覚えておきたい。
袋状になっており使いやすい
https://www.star-corp.co.jp/shop/products/detail.php?product_id=10126
アルミ蒸着のサバイバルブランケットは、多くの企業や防災セットに入っているが、一枚のシート状なので保温性を確保するように使用するのが難しい。SOLの「エマージェンシー ヴィヴィ」は、封筒のような寝袋状になっているので簡単に最大限の保温性を確保できる。
108グラムと軽量で、手のひらに握り込めるほどコンパクトだ。自分が入って暖をとるだけでなく、大雨や洪水などの際は荷物や衣類をぬらさないよう防水バッグとしても使用できる。シート状のものもあると便利だが、個人で備えるならこちらがおすすめだ。
カバンに入れておきたいカロリー補給食品
https://www.morinaga.co.jp/ramune/
https://www.imuraya.co.jp/goods/yokan/c-eiyo/eiyo/
出先で避難を要する災害に遭遇した際、身一つで避難する際にも、ポケットやカバンに簡単なスナック菓子などがあるとそれだけで心強い。それが長期保存可能だったり、カバンの中で割れたり粉になりにくければなおよいだろう。
森永の「ラムネ」は、懐かしいデザインの瓶に入っており携帯も容易だ。ブドウ糖が主な成分で、糖尿病の人が低血糖になった場合でも食べられるほか、1本(29グラム)あたり108キロカロリーあり、すぐにエネルギーになるのでいざという時の行動食にもぴったりだ。ドリンクのようにボトルを持って流し込むように食べることで、汚れた手でも手軽に食べることができる。くびれも量の調整に一役買っている。
ようかんも、すぐにエネルギー化して、食べやすいのが特徴だ。井村屋の「えいようかん」は、あずき味とチョコレート味があり好みの味を選べるのもよい。カロリーはあずき味の場合で171キロカロリーだ。リニューアルによって、3年半の賞味期限が5年半まで延長されたのもうれしい。家庭や企業の備蓄で、期限が迫ったらカバンに入れて持ち歩くなどローリングストックとして活用するのもよいだろう。
仕事が忙しくて食事にいけないときや、ちょっと小腹が減った時にも持ち歩いていれば手軽に食べられるのも食べ慣れたようかんならではと言える。
見落としがちなピンチに対応
http://excelsior-inc.com/products/hotilet.html
意外と見落としがちなのがトイレの対策だ。水洗トイレは水が流れないから使えないというだけでなく、排水管が破損して流せない(詰まったり、あふれたりする)こともある。上水道が復旧しても、下水管の点検修理が終わらないとトイレは使えない。
また、避難時や徒歩での帰宅時には、普段の通勤時より長時間歩いたり移動しなければならない。
そんなときにあると役立つのがエクセルシアの「ほっ!トイレ」だ。災害時の携帯トイレだけでなく、登山などアウトドア用の携帯トイレとしても販売しており、用をたした後の臭いを防ぎ、一般ごみとして捨てられる仕様になっている。
用を足す袋を自立させるための型紙や、防臭用の袋、用を足す際の簡易ポンチョなど、アウトドアで用を足す際の配慮に優れている。用を足した後の携帯トイレを持ち歩くのは抵抗があるが、臭いが防げていればそういった抵抗感も減るだろう。
家庭や企業の備蓄用に、薬剤やビニール袋のみをコンパクトに収納したセットもあり、省スペースで必要数を備える用途にも対応する。
(ライター 戸津弘貴)
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