打ち合わせは本音の真剣勝負 コミュ力磨く意識不可欠クリエイティブディレクター 佐藤可士和(2)

写真はイメージ =PIXTA
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日本を代表するクリエイティブディレクターの佐藤可士和氏。一日の多くは「打ち合わせ」で埋め尽くされているという。30を超えるプロジェクトが常時無理なく動いているという佐藤氏の仕事を支えているのは質の高い打ち合わせだ。文庫化された「佐藤可士和の打ち合わせ」から、同氏が実践する打ち合わせの9つのルールを紹介する。rule1は「打ち合わせの心構え」だ。

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《打ち合わせの心構え》

 打ち合わせは「本音の真剣勝負」で臨め

ほとんどの仕事は「打ち合わせ」から始まる

まず、そもそも「打ち合わせ」とは何なのでしょうか。

僕なりに定義しておきたいと思います。

クライアントであれ、協力会社であれ、社内であれ、仕事のために人と会う機会はすべて打ち合わせと言っていいとも思うのですが、いわゆる「会議」との違いを明確にすることで、僕の言いたい「打ち合わせ」が明確になると思います。

「会議」とは、各部署の状況報告を受けて社内で共有したり、経営トップやマネジメントが何らかの案件を承認したりする場。事実が報告されたり、最終判断としての意思決定をしていくような集まりのことです。ブレインストーミングのようなことはやらず、十分議論しつくされたものを決めていく場。公式、オフィシャルな場です。これらは、打ち合わせではない、とここでは定義します。

「打ち合わせ」は、それこそ会議に上げられる前の段階で、いろいろなことを自由に考え、議論していく場です。ということは、完全に意思決定される前のプロセスは、すべてが打ち合わせ、といっても過言ではないと思います。

例えば、経営会議に上げるためにどんな資料を作るか、上司と部下で相談する。これは、打ち合わせでしょう。上司が部下に対して「こんなふうに作ってほしい」と指示をする場。これも打ち合わせです。

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すべての打ち合わせは「クリエイティブの場」である
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