絶景の夕日と美しい島を堪能 フィリピン・セブの魅力
フィリピンの「セブ」はビサヤ諸島にある人気のリゾートだ。中心が「セブ島」で、橋でつながったマクタン島には国際空港とリゾートホテルなどが集中する。2つ以外にもきれいな海に囲まれた島々が点在している。成田から直行便で約5時間半。格安航空会社(LCC)を利用した常夏のリゾートでの楽しみ方をご紹介する。
今回の滞在先は2019年12月にグランドオープンしたばかりの「デュシタニ マクタン セブ リゾート」。マクタン島では数少ない島の西側に立つリゾートで、絶景の夕日が何とも美しい。まるで海と一体になっているかのような100メートルもあるインフィニティープールにつかりながら、落ちて行く夕日を眺めるのはこのリゾートならではの醍醐味だ。
タイに本拠がある「デュシットホテルズ&リゾーツ」のひとつなので、メインダイニングでは現代的なタイ料理が提供される。オールデイダイニングでは洋・中のほかに、揚げたて天ぷらや握りもある和食、子豚の丸焼きが登場することがある。フィリピン料理、韓国料理などもあり、朝・昼・夜それぞれにメニューが変わって飽きない。
タイ流のおもてなしは「ナムスパ」でも。全室にシャワールームとマッサージエリアのある優雅なスペースで、背中やフットケアに特化したメニューや、ストレス解消のためのマッサージ、タイ古式マッサージなどを丁寧に施してくれる。
周囲の島に足を延ばす「アイランドホッピング」は、ぜひ出かけてみたいオススメのツアーだ。2島から3島を巡りながら、日帰りで島や船上でのバーベキューを楽しんだり、きれいな海で泳いだりできる。デュシタニ マクタンにはボート乗り場が設置されており、コンディションがよければ11月から翌年5月はホテルからそのままボートに乗って海に出られる。できない場合は車で30分の乗り場への送迎がある。
島巡りに使われる多くはカタマラン(双胴船)で、揺れが少なく安定している。参加した「ENDEZ」というツアーは、まず白砂のビーチと海のコントラストが美しいパンダノン島に寄り、その後に海洋保護区で多くの魚が泳ぐヒルトゥガン島へ向かう。シュノーケルだけでも魚と戯れることができる。ツアー料金はランチ別で1人2000ペソ(1ペソ=約2円)だった。
戻って夕方からは、プールに面した「サンセットバー」に。毎晩のライブ演奏を楽しみながら、カクテルを傾け、夕日が楽しめる。おつまみになるフィリピン料理も多数そろえていて、夕食を楽しむ人も目立つ。
今回、日本からのフライトには、LCCのセブ・パシフィック航空の直行便を使った。LCCは基本のフライト料金が安いかわりに、座席指定、重量制限以上の手荷物料金、受託手荷物、機内での飲食物などは有料になるので、ちょっとした注意が必要だ。
セブ・パシフィック航空では、機内持ち込み無料の手荷物は、頭上収納棚に入れられる最大重量7キログラム、最大寸法56センチ×36センチ×23センチの手荷物1個(キャリー付きも可)と、座席下に収納できる大きさ35センチ×20センチ×20センチを超過しない小さなバッグ1個。短い旅ならこの範囲に収まるように手軽に行きたい。オーバーする場合は事前に預け入れ荷物のオンライン申請を忘れないように。空港で重量オーバーを申し込むと高くつく。
手荷物検査を受けた後に購入したものは持ち込むことができるが、機内食メニューもフィリピン料理はじめ、お手軽で充実しているので、オンラインでチェックしておいてどうするか決めるとよい。機内食を購入する際には24時間前までに申し込む。
キャビンアテンダントは黄色のシャツにジーンズのスカートのユニホームに身を包んでいる。行きのデイフライトでは、途中で簡単なクイズに答えるとセブ・パシフィック航空のグッズが当たるクイズが出るというお楽しみもあった。
気軽に行けるセブの旅。飛行機はコストセーブして、滞在をラグジュアリーに満喫するのはいかがだろう。
世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスに。東京と米国・ポートランドのデュアルライフを送りながら、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。日本旅行作家協会会員。
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。