幸子 クレカの場合、不正の発生が今月だとしても明細が送られるまでに時間差があるから、気づくのは1カ月から1カ月半ほど後ということがあり得るわ。だから、不正を連絡した日を起点にして補償する時期を少し「巻き戻す」の。通常のクレカは連絡した日から約60日前までさかのぼるものが多いわ。

 連絡から約2カ月前まで補償されるなら安心だね。

幸子 ただ、約60日前までなら必ず補償されるわけではないわ。さっきも言ったように利用者に過失がないことも大切な条件なの。典型的なのは暗証番号が管理できていないこと。最近はクレカもICチップを搭載し、店頭でサインではなく、暗証番号を使う取引を基本にしようとしているけれど、この4桁の番号を「覚えるのが面倒」などの理由でカード裏面に記載してしまう人もいまだにいると、カード会社から聞いたわ。

 それじゃ、紛失したら自由に使われてしまうよ。

幸子 カード紛失まではうっかりミスでも、暗証番号までセットで第三者に渡してしまう管理の甘さは「過失」とされても仕方ないわ。こうした場合、連絡から約60日前までの被害でも補償の対象外になると覚悟しないといけないでしょうね。

良男 暗証番号以外に気をつけることはないのかい?

幸子 ケース・バイ・ケースだけど、一般的には紛失に気づきながらカード会社への連絡を怠った結果、不正被害に遭ったような場合は対象外となる可能性があるわ。それと紛失の場合、通常はカード会社から警察へ届け出もするように要請があるんだけど、正当な理由がないのにこの届け出をしないなら補償対象から外れるでしょうね。

 スマホ決済でも補償制度はあるんだよね?

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