文学部卒がAIベンチャー 技術者と一緒に課題解決ベンチャー企業に転職しました(4)

――どのようなタイプの社員が多いですか。

「平均年齢は30歳代後半で、スタートアップにしては少し高めです。エンジニアが大半ですが、最近はソリューションデザイナも増えています。創業初期の『アーリー』段階で入社した人ばかりなので、指示を待つのではなく、自分で切り開いていくタイプが目立ちます。会社の体制や将来についても、自らの課題として考え、関わっていこうという雰囲気にあふれています。また、会社の『信念』として『テクノロジーとビジネスをつなぐ』をかかげており、共同創業者もそれを体現するような存在なので、エンジニアでも技術一辺倒ではなく『技術をいかにビジネスに落とし込むか』に関心の高い人材が多いです」

――今後のキャリアをどう考えていますか。

「『将来、もっとこういう仕事をしてみたい』という思いはいくつかありますが、具体的にいつまでに転職をしたいとか、逆にいつまでこの会社にいたいといった明確なものは定めていません。この先どういうキャリアを歩むにせよ、AIやデータ活用、あらゆるモノがネットにつながる『IoT』といったテーマは今後、あらゆる企業の業務に一段と浸透していくことになると思うので、今は目の前の顧客の課題解決にベストを尽くすことが、自分の市場価値を高める最善の選択肢だと思っています」

「一方、今の仕事を通して『ビジネスと技術』をつなぐ役割の重要性やその難しさを日々感じているので、いずれは社内外問わず、そうした人間の育成やチームづくりといったテーマに取り組んでみたいという希望もあります」

人事担当からひとこと

椎橋徹夫CEO

2018年から中途採用を開始し、寺田さんは「ソリューションデザイナ(SD)」で初の転職者でした。評価のポイントとなったのは、前職でグループ各社のデータをビジネスにつなげる業務を担当していたことです。SD業務は顧客企業のビジネス上の課題を見極めて、ソリューションを提案し、エンジニアと一緒に課題解決をはかるもので、前職の業務と少し似ていました。

当社の仕事はエンジニアとSDが柱です。18年度の採用は5人、19年度は7人で、今後も積極的に採用したいと考えています。選考で重視しているのは、ビジネスとAI技術の知識を持つプロとして腕を磨いていく覚悟とやる気がある人材かどうかということです。エンジニアについては、優れた技術を持つだけでなく、AI技術を通じて生み出した製品が世の中にどのようなインパクトをもたらすか、まで広く考えられる人が理想です。

SDとして働く転職者では、寺田さんのように会社でデータやテクノロジーを使った企画業務に携わってきた人が多いほか、IT系のコンサルティング会社で企業課題の解決提案に取り組んできた人もいます。IT系の販売会社で提案営業に携わっている人材も活躍できると思います。まだ新しい職種なため、プロの卵を見極めて採用し、丁寧に育成することが重要だと考えています。

Laboro.AI(ラボロ・エーアイ)
2016年設立。従業員は20人。AI活用に関する企業向けコンサルティングが主力で、顧客ごとにカスタマイズするAI技術を使った業務支援システムの開発・提供が特徴。

=この項おわり

(日経キャリアNET編集チーム 町田真寿)

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