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パソコン春モデルに搭載機ずらり 次世代CPU実力検証

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多くのメーカーから、2020年春モデルパソコンの最新機種が登場した。これらを中心に注目点や、最新パソコンの購入ポイントを解説する。

まずは最新トピックから。注目は、パソコンの頭脳となるCPU(中央演算処理装置)だろう。新モデルが登場するたび、少しずつ強化されるCPUだが、春モデルでは大きな動きがある。これまで主流だった「コアi」が第7世代から第8世代に移行しただけでなく、第10世代を搭載するモデルも上位機を中心に増えた。

また売れ筋のノートにも勢力を伸ばしているのがAMD製のCPU「ライゼン」。インテル製CPUの供給不足が長引き、各社がライゼン搭載機を投入しているのも一因だ。こうした点を踏まえ、購入時は何世代のCPUか、またインテルかAMDかなど、基本性能にも目を配りたい。

またSSD搭載モデルでは接続方式と、転送速度に注目。低速度SSDでもHDDよりは高速だが、必ずチェックしたい点だ。

●CPUの世代で性能は違うものなの?

パソコンを買うときにまず考えるのは、投資に見合うだけの性能向上があるかどうかだろう。ここでは、その疑問を確かめるべく、インテルのノートパソコン向け主力CPUである「コアi」の「U」シリーズを搭載した最新パソコンを集め、前世代CPU搭載パソコンと性能を比較してみた(上写真)。

最新のパソコンに搭載されているコアi Uシリーズには、第8世代、第10世代の2種類があり、第10世代には、さらに製造プロセスルールが14ナノメートルの「Comet Lake」(コメットレイク)と、10ナノメートルの「Ice Lake」(アイスレイク)がある。今回は、これらを前世代の第7世代モデルと比較した。

なお、第7世代と現行モデルの大きな違いはコア数が2コアから4コアへと増加していること。この点だけでも性能の大幅向上が見込まれる。なお、10ナノメートル製造プロセスのIce Lakeは新規開発されたアーキテクチャーが採用されており、インテルの発表資料ではクロック当たりの演算処理性能が向上しているとある。今回検証したIce Lakeの「コアi7-1065G7」とComet Lakeの「コアi7-10510U」では、コア数/スレッド数は同じだが、動作クロックおよびターボブースト時の最大動作クロックはComet Lakeのコアi7-10510Uのほうが高い。この2つのCPUの性能差も注目したいポイントといえる。

まずはCPU単体の演算性能を計測する「CINEBENCH R20」(シネベンチR20)の結果から見ていこう。目を引くのは、第7世代と第8世代以降の差。マルチコア性能では何と2倍以上、シングルコア性能でも大きな差がついている。この結果だけを見ても、新世代CPU搭載パソコンに買い替える意味は十分ある。なお、Ice Lakeのコアi7-1065G7は、インテルの発表資料の通り、動作クロックが一番低いながらも、一番高いスコアを出している。

次に実際にビジネスアプリを動作させた際の性能を測定する「PCMark 10 Applications」(PCマーク10アプリケーションズ)を実行してみた。ワードとエクセルの処理性能でも、前世代CPUと現行CPUではかなりの差が見られた。ビジネスアプリの使用が中心である人も、新世代CPU搭載パソコンに買い替える価値は十分にあるといえる。

●コアiでも「U」と「H」は何が違う?

インテルのノートパソコン向けコアi CPUの主なものとしては、「U」シリーズと「H」シリーズがある。Uシリーズはモバイル性を考慮したパソコン向けだが、一般的な15型クラスのノートパソコンも多く採用する。一方、Hシリーズは多コア/高クロックで高性能なのが特徴。写真や動画の編集などを目的としたクリエーター向けノートやゲーミングノートに採用されていることが多い。

実際にUとHで発売時期の近いCPU同士を比べてみると、その性能差は歴然。据え置きで使う高性能ノートが欲しい人は、HシリーズCPU搭載モデルに要注目だ。

●CPUのコア数が多いと、どんなときメリットがあるの?

コア数の違いは性能にどう影響するのか。デスクトップ向けの「コアi5-9600K」を2コア、4コア、6コアで動作させ検証してみた。

まずはビジネスアプリの処理性能を検証する「PCMark 10 Applications」のスコアを見ていこう。結果はグラフの通り、「エクセル」のスコアはコア数が増えるごとに確実に向上している。エクセルに関してはコア数が多いほど快適になると考えてよいだろう。

一方、「ワード」は2コアから4コアでは順当にスコアが向上したものの、4コアと6コアではスコアが逆転している。これはCPUのコア数に応じて処理を分割する際に、余分な負荷が生じていることを意味すると考えられる。なお、掲載していないが「エッジ」のスコアも同様であった。つまり、ワードやエッジのようなCPUパワーをあまり必要としないアプリの場合は、必ずしもコア数が多ければ良いとは限らないということである。この点はぜひ覚えておきたい。

写真編集や動画編集などのCPUパワーを要する作業では、やはりコア数が多いほど処理性能が高くなる。特にCPUパワーを要する動画処理ではその差は大きい。ただし、2コアから4コアより、4コアから6コアのほうが性能向上比率は下がる。

●「ライゼン」ってどんなCPU? コアiとの性能差は?

インテルの「コアi」に対抗するAMDのCPUが「ライゼン」だ。現在、ノート向けとしては、第2世代となるライゼン3000シリーズの「7」「5」「3」の3モデルが提供されている。AMDは、かつてインテルと業界の盟主の座を争ったこともある老舗のCPUメーカー。長らくCPU開発においてインテルに後れを取っていたが、17年、高性能なライゼンの開発に成功。再びインテルのライバルとして浮上してきた。

現在、ライゼンは、インテル製CPUの供給不足もあり、順調にシェアを伸ばしている。マイクロソフトはフラグシップモデルの「サーフェス ラップトップ3 15インチ」に採用、NECなどの国内メーカーも搭載パソコンを増やしている。

気になる性能について実際にテストしたところ、Ice Lakeのコアiに対しワード、エクセルの処理性能ともやや劣る結果となった。ただし、ライゼン搭載ノートは同グレードのコアi搭載ノートに比べ2万~3万円くらい低価格なので、スコアの差を考えるとコストパフォーマンスは高い。

なお、さらに高性能な第3世代ライゼン4000シリーズを搭載したノートパソコンも近々登場予定。20年は、ライゼンのシェアがさらに拡大するとみられている。

●液晶の解像度は「フルHD」でも大丈夫?

最近はノートパソコンでも4K解像度のディスプレイを搭載しているものがある。しかし図1の通り、標準的な15.6型液晶では、フルHDの100%表示でも文字は小さく、ウィンドウズ推奨の125%表示でようやく見やすくなる。

4Kの場合は、100%表示では文字の判別が不可能なほど小さく、ウィンドウズ推奨の250%表示でようやくきちんと判別できるようになる。ただ、それだと画面の広さはフルHDの125%表示とほぼ変わらない。そのため、4Kの動画を等倍表示で見たいなどの理由がない限り、ノートパソコンの液晶の解像度はフルHDで十分と考えてよい。

●「有機EL」は液晶と何が違うの?

有機ELディスプレイと液晶ディスプレイの違いは発光の仕組みだ。有機ELディスプレイではRGB有機EL自体が発光するが、液晶ディスプレイはバックライトの光をRGBフィルターに当てる仕組みで、液晶はその光の量を調整するシャッターの役割を担う。液晶ディスプレイはその構造上、有機ELディスプレイと比べると色の再現性が劣る。そのため、クリエーター向けパソコンなどで有機ELディスプレイを採用するモデルが登場してきている。

明日は売れ筋A4ノートパソコンの実力を徹底比較する。ぜひパソコン選びの参考にしてほしい。

[日経PC21 2020年4月号掲載記事を再構成]

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