アウディRS Q3 悪路も安定走行の5気筒4WD

2020/3/15
日本で未導入の「アウディRS Q3」を冬のスウェーデンで試乗した(写真:アウディ、以下同)
日本で未導入の「アウディRS Q3」を冬のスウェーデンで試乗した(写真:アウディ、以下同)
webCG

日本未導入の新型「アウディQ3」をベースに、アウディスポーツが手を加えたハイパフォーマンスSUV「RS Q3」が早くも登場。ファストバックスタイルの「RS Q3スポーツバック」とも合わせ、冬のスウェーデンでその実力を確かめた。

“あの名車”が生まれて今年で40周年

今年2020年は “クワトロ40周年”に当たるという。4WDと5気筒エンジンの組み合わせで当時のWRC(世界ラリー選手権)を席巻した「アウディ・クワトロ」の系譜を今にうけつぐ受け継ぐSUVが、RS Q3とRS Q3スポーツバックだ。

RS Q3は、MQBプラットフォームがベースのコンパクトSUV、Q3をベースに、アウディスポーツGmbHが「RS」モデルへと仕立てたシリーズのトップモデルだ。2代目となった新型では、ベースのQ3にクーペスタイルのQ3スポーツバックというバリエーションが用意されたことを受け、RSモデルにも2つのボディータイプが設定されている。

しかし、アウディのSUVクーペといえば「Q2」や「Q8」など偶数があてがわれてきた経緯がある中で、スポーツバックという名称が用いられている。これまでの法則から「Q4」としたほうがわかりやすい気もするが、「A4」などのMLB系プラットフォームをベースとした上位のSUVクーペの商品展開が予定されているのか、はたまたアルファロメオの4WDシステムの登録商標と干渉するのか、本当の理由は定かではない。

RS Q3とRS Q3スポーツバックの国際試乗会は、スウェーデンのアルヴィッツヤウルで行われた。ストックホルムから北へ約900kmのこの地の冬は、一面氷と雪で覆われており、欧州メーカーやサプライヤーの寒冷地テストの場としても知られている。またメルセデスやBMW、フォルクスワーゲン、ジャガーランドローバーといった数々のブランドが一般向けにドライビング講習会を実施しており、日本からもオーロラ見学を盛り込んだツアーが組まれることもある。

2019年9月に発表された新型「RS Q3」。ベース車の「Q3」に標準モデルと「スポーツバック」が設定されたことから、RS Q3にも2つのボディータイプが設定されることとなった
フラットボトムのステアリングホイールをはじめ、各所に専用の装備やデザインが施されたインテリア。オプションで、レッドかブルーのアクセントを加えることもできる

各所に施された“RS専用”のデザインや装備

RS Q3と同スポーツバックのボディーサイズは、前者が全長×全幅×全高=4506×1851×1602mmなのに対し、後者は4507×1851×1557mmと、全長×全幅はほぼ同一。全高はスポーツバックのほうが45mm低い。ホイールアーチは標準モデルに比べ10mm拡大しており、ブリスターフェンダーがより強調されている。

エクステリアにはブラックスタイリングパッケージが標準装備されており、グリルの上部には「スポーツクワトロ」をモチーフにしたスリットが入る。サイドミラー、ウィンドウフレーム、アルミホイール、そしてアウディの4リングスまでブラックアウトする念の入れようだ。通常のシルバー基調の仕様もオプション設定されている。

ブラックアウトされた「RS Q3」のバッジと“フォーシルバーリングス”のエンブレム。シルバー基調の仕様も選択可能となっている
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進化を続ける2.5リッター直5エンジン