成長期待したSBG株で失敗、損切りルールを徹底

「日経ヴェリタス」創刊以来の名物コラム。毎回1人の個人投資家を取り上げ、その人の投資歴の泣き笑いを赤裸々に紹介しています。
今回はホルスさん(26)。都内在住の会社員。新卒で大手銀行に勤めるも、「投資がしたい」と転職。仕事の合間にスマホで取引する。

2016年~

ホルスさん 米国株に興味

新卒後に勤めた大手金融機関を退職後に投資を始めた。まず手掛けたのは、まだあまり注目されていなかったビットコインなどの仮想通貨。価格の安い取引所で購入し、価格の高い別の取引所で売却する裁定取引(アービトラージ取引)を手掛け、利益を上げる。

17年~

仮想通貨で得た利益を元手に株取引を開始。中長期投資が基本スタンスで、業績や財務諸表を分析し、企業価値より株価が低位にある銘柄や、高成長・高利回り銘柄に重点的に投資する。印象に残っているのは吉野家HD(9861)。牛丼の株主優待券がもらえ、業績見通しもよかったことから17年春ごろに約1700円で購入したが、その後思惑通り株価は上昇。19年11月に2700円台まで上昇したところで利益確定した。

19年~

3月ごろにソニー(6758)を購入。ゲームや次世代通信規格「5G」など、成長性が大きく株価も上昇余地が大きいと見たためで、4000円台まで下落した局面で300株を買い9月ごろに6500円の高値をつけたところで売却、60万円ほどの利益を上げた。一方、ソフトバンクグループ(9984)では手痛い失敗も経験。大型買収などで成長期待が高かったので投資していたが、米シェアオフィス「ウィーワーク」を巡る問題が浮上した9月以降に株価は大きく下落し、泣く泣く損切りした。この経験から肝に銘じているのが、自分の損切りルールを決めて徹底すること。損失額が10万円になる株価水準を計算して売り注文を入れておき、自動的に損切りするように心がけている。

今のポートフォリオは日本株が6割、仮想通貨3割、FXが1割ずつで、資産額の合計は4000万円まで増えた。米国株には期待を寄せており、特にグーグルなどIT関連銘柄には関心があるが、今は高すぎて手が出せない。調整局面が来れば積極的に購入したいと考えている。

[日経ヴェリタス2020年2月23日付]

今こそ始める学び特集