2020/3/1

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例えば会計ソフトのフリーは昨年、AIを使い事業者の資金繰りを予測するサービスを始めた。内藤氏は「(最新技術の活用で)他社と比べ競争力のあるサービスを生み出し、継続的に利益を増やしていけるかどうかという観点で銘柄を分析する」。

株価の「割安度」をどうみるかも重要だ。アセットマネジメントOneの岩本誠一郎ファンドマネジャーは「3年後の業績の伸びを考えて割安か割高かを判断している」。PER(株価収益率)など足元の投資尺度だけから判断すると、投資の機会を逃したり高値づかみになったりする。

投資後は業績が想定通りかを見続ける。三井住友DSアセットの木村氏は「頻繁に売買せずじっくり保有する」のを基本戦略に据えつつ「投資前に描いた成長シナリオにずれが生じたら売却を考える」という。

投資の基本はリスク分散なので、いくら有望だと考えても特定銘柄へ集中投資は避けよう。少ない元手資金で複数の銘柄に分散したければ、中小型株を組み入れて運用する投信を活用するのも手だ(表C)。

組み入れ銘柄や運用方針を定期的に開示しているのでプロの投資法を探るヒントにもなる。エンジェルジャパンが銘柄選びを助言する「SBI中小型成長株ファンド ジェイネクスト」などは過去5年間のリターンが比較的高い。好成績が将来も続くかどうかはわからないが、投信選びでは一定の運用実績を残していることを事前に確認したい。

(川上純平)

[日本経済新聞朝刊2020年2月22日付]