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家計
もうかる家計のつくり方

2020/2/26

もうかる家計のつくり方

支出の記録つけ、夫婦で意思疎通を

もし、支出の記録が数カ月できていれば、毎月、何にいくらかかるかということや、意識しないで使っていたムダな支出なども見えやすいのですが、取り組まないのでわかりません。ある月はレシートをすべて取って持ってきたこともありましたが、レシートがない支出は漏れていますし、第一、私どもは記帳代行の業務はしていません。仮に代わりにしてしまうとすれば、Kさんはいつまでも自分の状況を把握できません。仕事はできる優秀な人であるようなのに、家のことはなんでも人任せにしてしまいがちになってしまうかもしれません。

家計の把握ができないので、支出に対する固定概念を変えることができず、いつまでも変われません。いっそ家計簿アプリなどで自動で記録をつけると振り返りがきちんとできるのではないかと思いましたが、自動で記録されない部分はきちんと入力しないので、ほったらかしのままなので意味がありませんでした。

最近、夫に家計相談に通っていることが知られたようです。隠すようなことでもないのですが、夫はKさんに貯金がないことを知り、かなり怒ったそうです。それでも、夫婦間のお金の管理の仕方は変わらず、むしろ夫がお金を出ししぶるようになってきたということです。

Kさんはまだ改善の途中ですが、どうにも夫婦の意思疎通などが取れていず、Kさん自身も能動的に動かないので、変化がみられません。

一歩踏み出せば将来は変わる

この「もうかる家計のつくり方」では何度もお伝えしてきましたが、家計に必要なことは、
(1)お金の記録を大ざっぱでもよいのでつけ、支出を把握する
(2)その記録を見て、支出の仕方を振り返る
(3)振り返った内容から必要な支出とそうではない支出を見分け、管理する
です。

この3つに加えて、夫婦間でこれらを共有し、お金の使い方やため方などの考え方を共有できれば、強い家計をつくっていくことができます。

これができれば、かなり家計がよい方向へ変わるはずなのに、取り組まないので改善しないのです。これから両親の介護問題が起きたり、お子さんの進学などでますますお金が必要になったりする時が来るでしょう。今のままでは、Kさんは乗り切ることができません。そんなKさんを夫が助けることもなく、見限ってしまったらと考えると、将来が不安でなりません。

多くの相談者の方は、できない中でも何か一歩を踏み出して、少しずつ成功体験を重ね、貯金ができるように変化していきます。Kさんにも何か一歩踏み出してほしい、そう思ってやみません。たくさんの家計をみてきておりますが、あぶない家計とは、このままだと将来は破綻が見えているのに変われない、そんな家計だと思うのです。

(「もうかる家計のつくり方」は隔週水曜更新です)

横山光昭
(株)マイエフピー代表、mirai talk株式会社取締役共同代表。顧客が「現在も未来も豊かな生活を送ることができる」ことを一番の目標に、独自の家計再生・貯金プログラムを用いた個別の指導で、これまで1万件以上の赤字家計を再生。著書は累計100万部を超える『年収200万円からの貯金生活宣言』シリーズ、累計65万部の『はじめての人のための3000円投資生活』シリーズがあり、著作合計88冊、累計270万部となる。講演も多数。
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