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家計
もうかる家計のつくり方

2020/2/26

もうかる家計のつくり方

Kさん夫婦の家計管理は完全に別々。食費など基礎的な生活費は出し合いますが、シッターやヘルパーへの費用は、Kさんが払っています。そのため、収入は夫より多いのに、いつも収支はカツカツの状態。貯金ができないため、無理をしてiDeCoを始めたのですが、兄から親への援助の要請があったため、引き出したくなったということのようです。

仕事中心で、ある程度収入がある夫婦ですから、「おおむねのことはお金で解決ができる」と考えている節があり、なんでも外注してしまえばやってもらえると思っているように感じます。Kさん自身も、「家計の相談に来た。だから、うまいやりくりを教えてもらえて、お金がたまるようになる」と考えているようです。ですが、お金については他人が動いてもどうにもなりません。自分が少しでも動かなければ改善はされません。

夫は計画的に貯金

Kさんのお話を伺っていて私が気になったのは、夫婦間のコンセンサスが取れていないこと。稼ぐ夫婦に多くありがちです。「私は○○ですが、夫のほうは知りません」という回答が頻繁にあったのです。ですから、まずすべき取り組みとして、夫とお金のことについて話をすることを勧めました。でも、お金の話をすると夫婦げんかになるというのです。これらも多くあるケースです。ですので、私のところに来てでもいいから、しっかりと話すべきだと促しました。家計の全体像が分からなければ、どの支出を下げるべきか、どのくらい貯金していけそうかがわかりません。

そして、何にいくら使っているのかを記録し、「支出の把握」をすることも進めていきます。細かく記録して細かく把握するのではなく、ある程度大ざっぱでよいのです。我が家はこういう支出をしているということが分かることが重要です。これをお願いし、次の面談まで待つことにしました。

次の面談でまずKさんが口にしたのは、「仕事が忙しく、記録はできなかった」ということ。夫ともすれ違いが多く、十分話はできなかったそうです。ただ、わかったことは「夫は計画的に貯金をしている」ようだということ。Kさんよりも自分のお金と将来のことをしっかり考えているようで、「老後資金をそろそろ準備する体制にならなくちゃ」とか、「生命保険は見直しなどをきちんとやっているか」などと夫に問われたそうです。自分に貯金がないことがとても恥ずかしいように思え、兄にいわれた金額を支払えなかったことは話せなかったと言います。

Kさんは、夫は老後資金の話しか触れなかったので、教育費については自分がためているはずと思っているかもしれないと焦っています。シッターや家事など、家の中のことはほとんどKさんが管理し、まとめるような役割分担が自然とできていると思えたそうです。

貯金をするために支出を減らさなくてはいけないのですが、Kさんは何を削れるのか全く思いつきません。それもそのはず。Kさんは毎月自分が何にいくらを使っているのか把握できていないのです。シッターさんへの金額もまちまち、家事手伝いの費用もまちまち。仕事のために使うお金もまちまちですが、どれも必要な支出だといい、減らせないのです。

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支出の記録つけ、夫婦で意思疎通を