支出把握できない共働き妻 将来の家計破綻防ぐ3原則家計再生コンサルタント 横山光昭

写真はイメージ=123RF
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「もうかる家計のつくり方」は次回で最終回を迎えます。この連載では、このまま続くと破綻しそうな家計が改善するさまを中心にお伝えしてきました。ですが、家計は本当に千差万別。ここでは紹介できなかったような、改善できない家計、失敗続きの家計、改善までにかなり時間を要する家計など、実に様々です。

前回は、改善に4年かかった事例をお伝えしましたが、娘さんのサポートがなければ、まだまだ時間がかかっていたかもしれません(詳しくはこのコラムの「4年進まぬ家計改善 不器用な妻動かした娘のサポート」をご参照ください)。さて、今回は、これまでの中でも「もっともあぶない家計」と思えた事例を紹介します。共働きで収入はあるのに、支出の把握ができず、貯蓄も進まない……。そんな家庭のケースです。

急な入り用に対応できず

「お金が入り用なのです。個人型確定拠出年金(iDeCo)って、解約できないんですか?」と口火を切って相談に来られたのは、貯金がない家計を改善したいという会社員で主婦のKさん(43)。両親が病気になり、金銭的な援助が必要なので、兄から互いに30万円ずつ出してあげようと連絡がきたのですが、ボーナス前なので支払うことができませんでした。貯金がないことに兄が驚き、とがめられ、非常に情けない思いをしているので改善したいと話します。

Kさんの家族は会社員の夫(45)と保育園に通う娘(3)です。Kさんも夫も仕事に熱心で、収入も世帯でみれば1300万円ほどになります。仕事着となるスーツや靴、かばんにはこだわりを持っていますし、仕事のための勉強会や研究会などへの参加にも積極的です。夫婦でカバーできるところはしてきていますが、互いに留守にする時間も長いので、保育園のお迎えや夜の時間を子どもと過ごしてくれるシッターさんに頼りがちな暮らしです。時間がなく掃除などの家事ができないときには、家事援助のヘルパーを頼むこともあります。

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