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中部イタリアの味、ラザニアの原型に舌鼓 東京・赤坂

2020/3/2
マルケ風ラザニア「ヴィンチスグラッシ」
マルケ風ラザニア「ヴィンチスグラッシ」

イタリア・マルケ州と聞いても、場所が思い浮かぶ人は少ないだろう。ブーツにたとえられるイタリアの「ふくらはぎ辺り」に位置するマルケ州はアドリア海を望む美しいビーチや世界遺産に指定された歴史地区もあり、ヨーロッパ中から観光客が訪れ、美食を楽しむ人々も多い地域だ。そんなマルケ料理を楽しめる店「aniko(アニコ)」が2019年10月東京・赤坂にオープンした。

Summary
1.イタリア・マルケ州の料理を気軽に楽しめる店
2.イタリアの家庭に招かれたような居心地抜群の空間
3.必食の「マルケ流ラザニア」。手間暇かけた料理と厳選ワイン

赤坂通りを1本入った路地裏、老舗のそば店や料亭などの並びにある白壁の外観は、隠れ家風のたたずまいで思わず足が止まる。半地下へと続く階段へいざなう装飾が中部イタリアのリゾートのようでワクワクしてくる。

イタリアの田舎の家を訪れたような気分になる内装

全20席とこぢんまりした店内はカウンター席と壁で仕切られたテーブル席、ソファ席がある。ヨーロッパのアンティーク家具、塗り壁の内装などが、まるでイタリアの田舎にある家のような雰囲気を放っている。

「家に招かれたようにくつろいで、料理を楽しんでほしいと思ってつくりました」と語るオーナーシェフの井関誠さん。ここはシェフの心づくしの料理とワインでくつろぐ空間なのだ。

井関さんは都内のレストランでイタリア料理の修業をスタート。その後イタリアに渡り、ピエモンテ州で3年、トスカーナ州で2年、マルケ州で5年と、計10年じっくりイタリアの四季を感じ、人々と暮らしながら料理人としての経験を積んだ。

特にマルケ州ではミシュラン2つ星のレストラン「マドンニーナ・デル・ペスカトーレ」にて、日本人初のメインシェフに抜てきされるほどに活躍。人気店ならではのクリエーティブな料理から伝統的なイタリア料理まで幅広く学んだ。

帰国後は東京・乃木坂にあった人気イタリアン「パーネアモーレ」(現在は閉店)でその実力を発揮。そして満を持して独立し「aniko」オープンに至る。

「マルケ州は北・南イタリアの中間にあり、どちらの特徴も取り入れた料理が魅力ですね。アドリア海に面しているため、魚介を使った料理も豊富。パスタも手打ちと乾麺の両方があり、良質な生ハムやサラミもたくさんあります」(井関さん)

同店のメニューの多くはマルケ郷土料理で、あまり見慣れないものばかりだが、いずれも食材のおいしさが生きたシンプルで豊かな味わいだ。マルケ州のみならず、イタリアで様々な経験を積んできた井関さん。その多彩な引き出しから生まれる料理の数々をご紹介しよう。

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