ビジネスバッグに必要なのは3つの機能+きちんと選んだ感

書類に手帳、筆記用具にパソコンやタブレット、パンフレット……毎日、多くのものを持ち歩かなければならないビジネスパーソンにとって、ビジネスバッグの選定はとても大事なものです。ビジネスバッグとしておさえておきたい機能は3点あります。

肩書のある方の基本のビジネスバッグには皮革製のハンドルバッグをおすすめします(写真はイメージ)=PIXTA

◆仕分けのしやすさ

仕事で必要なものには細々したものも多いので、仕分けやポケットは必ずほしいですね。バッグの外側にポケットが多いと、カジュアルな印象になりすぎ、服装に合わないこともありますので、バッグ内側に仕分けやポケットが充実しているものをおすすめします。

◆手入れのしやすさ

着ている服に、シミやシワ、ホコリがついている人は、信頼されるビジネスパーソンとして失格ですが、持ち物に関してもそうです。ましてビジネスバッグはいろいろな場面でよく使うものです。無理なくきれいな状態をキープできることは大切な機能です。キズや汚れがつきにくい材質であったり、汚れやホコリがついても落としやすい材質のものを選びましょう。

◆自立

ビジネスバッグくらいの大きさのものは、自分の足元に置くのがマナーです。そう考えると自立するものを備えておいたほうが良いでしょう。また置いているうちにふにゃっと崩れると書類などが取り出しにくいですよね。そうならないように、ある程度ハリのある素材であることが必要です。

さて、ここまでは新人のビジネスパーソンにも言えることですが、それなりの肩書がある方、グレードアップをしていく方にはこれらにプラスして、「買う店は選びましょう」と言いたいと思います。

まず若者層向けの雑貨店などには、丈夫そうで価格も手ごろなナイロン製のビジネスバッグが売られています。それを「ちょうどいい」と使ってしまうと、肩書のある人に期待したいイメージとずれる場合があります。そういった店舗で売られているのは、まさに丈夫で手軽なことから若者から支持されたブランドであったり、アウトドアの世界で人気を博したブランドだったりすることが多く、ディテールに若いカジュアル感があります。

また、量販店でよく売られているものはシンプルで安価で一見良さそうなのですが、凡庸さは否めません。「それ以上でも以下でもない」という感がするのです。ビジネスバッグの凡庸さが、あなたもまた「以上でも以下でもない」というふうに見せてしまう恐れがあります。

名刺のところでも同じことを言いましたが、ご自身の「格」「風格」を適切に表せるものであることに気を配るべきです。ですから、初めから買うところは選びましょう。最終的に価格が見合うものを選ぶべきですが、じっくり吟味して「これならば」と思えるものを選んでください。そのためにも、最初から安価なものを並べる店舗ではなく、「良いもの」をじっくり見ることができる場所で目を養ってから、最終的に決めてはいかがでしょう。

皮革製のハンドルバッグがおすすめ

肩書のある方の基本のビジネスバッグには皮革製のハンドルバッグをおすすめします。つまり、手で持つバッグです。自立する、10センチメートルくらいのものが持ちやすいのではないでしょうか。

ハンドルバッグをすすめるのは、大きなショルダーベルトがついたものや、リュックのように背負う形のものは、ある程度以上のポジションの方のイメージにはどうしても合わないと思うからです。スーツをよく着る方だと、これらのバッグはスーツの肩や背中をたちまち傷めます。若いうちに使っても、どこかの時点でハンドルバッグにスイッチしてほしいのです。

日によっては、荷物の容量が多いこともあると思います。そんなときのために、基本のビジネスバッグより一回りくらい大きなサイズで幅も20センチメートルくらいのものがあると便利です。最近は皮革製でも軽量のものが出ていますが、大きめサイズはハンドルなどの一部が皮革でできているナイロン製バッグが軽くて持ちやすいでしょう。カジュアル寄りのイメージにならないよう、外側にあるポケットは2個程度のものにしましょう。

もうひとつ、あったほうがいいのは「ビジネストート」と呼ばれる上が開いた、ものが入れやすいカジュアル感漂うバッグです。普通のビジネススーツにはカジュアルすぎますが、スタイルがクールビズやウォームビズになったとき、上にお伝えしたようなビジネスバッグではイメージが堅すぎて、バランスが悪いことがあります。渋い色合いのレザー製や、ブランドのシグネチャー(ロゴの連続柄などの模様)のトートバッグならば、ちょうどいいカジュアル感が出るでしょう。

いかがでしょうか。ある程度肩書のある方に持っていただきたい小物を想定して、見直しポイントをお伝えいたしました。「できる男」の印象は、日々使う小物によっても演出されます。特にこれから変化をしていく人は、その変化に合わせて小物のグレードアップをはかってください。

丸山ゆ利絵
 ホテル西洋銀座やアークヒルズクラブなどを経て2010年、経営者などに「ふさわしい存在感」の演出方法を助言するコンサルティング会社、アテインメンツ(大阪市)を設立、代表に就任。15年、ビジネスマンに正しいスーツの着方を指南する「スーツ塾」を開講。 著書に「『一流の存在感』がある人の振る舞いのルール」(日本実業出版社)など。

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