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新型コロナ感染防ぐ大事な習慣 手で口押さえるはNG

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NIKKEI STYLE

日経Gooday(グッデイ)

2020年の年明けから、新型コロナウイルスに関する報道が途切れることなく続いている。この非常事態を受け、日本感染症学会・日本環境感染学会は2月7日に新型コロナウイルスに関する医療従事者向けの緊急セミナーを、2月13日にメディア・市民向けのセミナーを開催した。そこでの東京医療保健大学大学院医療保健学研究科教授の菅原えりささんによる話を基に、一般の人が自分自身や高齢者などの身近なハイリスク者を守るためにすべきことを紹介する。

正しい「咳エチケット」を知っていますか?

新型コロナウイルスの感染経路についてはまだ分からないこともあるが、現在考えられているのは、接触感染と飛沫感染だ。接触感染とは、ウイルスが付いた手で口や鼻を触るなどして感染すること。飛沫感染とは、感染者の咳(せき)やくしゃみの飛沫の中にウイルスが含まれていて、それを介して感染することだ。

「例えば、2人の人が向かい合って話をしている時に、一方が咳をするとウイルスを含んだ飛沫が飛び、1~2メートル以内の近距離だと相手の口元や洋服、手などに付く可能性があります。そのため、咳の症状がある人や、そういう人と近距離で話す人はマスクをすることが飛沫感染対策になります。また、ウイルスは洋服やテーブルなどの表面に付いたりもします。新型コロナウイルスの場合、ウイルスどのくらいの時間感染力を保つかは分かっていませんが、世界保健機関(WHO)は数時間とも言っており、ある程度の時間は継続する可能性を考えると、そうしたウイルスが手を介して口や鼻に入る接触感染の対策も必要になるわけです」(菅原さん)

具体的には、通常の風邪やインフルエンザと同じく、新型コロナウイルスについても、「咳エチケット」と「手指の衛生」が2大対策となる、と菅原さんは言う。「それについては毎日報道されて既に知っている方も多いでしょうが、繰り返し情報を入れて体の中に染み込ませていくことが大事です」

咳エチケットは、前述した通り、「飛沫感染を防止するため、咳やくしゃみの症状がある人はマスクを着用する」、また、「手に付いたウイルスが広がっていく接触感染を防止するため、咳やくしゃみをする時に口や鼻に手を当てないようにする」といった考え方だ。「2002~03年に重症急性呼吸器症候群(SARS)が流行した後に、この言葉が米疾病対策センター(CDC)ガイドラインに加わりました」(菅原さん)

ちなみに、咳やくしゃみが出そうになったが、マスクは着用していない、ハンカチやティッシュをかばんから取り出して口や鼻を覆う余裕もない、という時は、自分の腕や袖で口や鼻を覆うといい。腕や服が汚れるのでベストとは言えないが、他人に浴びせたり、いろいろな物に触れる手を汚したりするよりはましだ。

ただ、頭では理解していても、とっさの時に適切な動きができるとは限らない。いざという時に正しい動きができるよう、日ごろから動きをイメージしておきたい。

マスク着用の注意点

なお、日本では感染症の予防策としてマスクをつけている人が多いが、「マスクは、咳やくしゃみなどの症状がある人が飛沫をまき散らさないようにするために使うか、症状がある人と近距離で接する人が使うのがいい」と菅原さん。

マスクを着用する際は、きちっと口や鼻を覆う、針金状の物が端に入っているタイプのマスクの場合は、それを曲げて鼻に沿わせる、といったことも重要だ。

もう一つ気をつけたいのはマスクを「外す時」。マスク表面にはウイルスが付着している可能性がある。そのため、マスクの中央を不用意に持つようなことはせず、ゴムヒモ部分だけを持って耳から外し、そのまま表面には触れずにゴミ箱に捨てることが重要だ。「できればマスクを取った後に手を洗うとベストです」

アルコールはたっぷりと手全体に

感染症対策のもう一つの柱「手洗い」については、「せっけん」を使って洗い、「流水」で洗い流すこと、そして「アルコール」も有効であることを押さえておきたい。

「せっけんの泡を付けて手のひらや甲、指と指の間などをこすっていくのですが、こする時間の目安は15~20秒。水で洗い流す時間も含めて30秒はかけるようにしてください。ハッピーバースデーの歌を歌い切るくらいの時間と考えるとちょうどいいです」

アルコールについては、「量」がポイント。「指先などに少しだけ使うのではなく、手の指の間からこぼれ落ちるくらいたっぷり手に取り、手全体をアルコールで覆うように使うのがコツです。手に付いたウイルスをアルコールでやっつけるイメージで。爪の間にウイルスがいる可能性もあるので、そうした部分も意識しましょう」

ハイリスクな人は人混みに連れて行かない

新型コロナウイルスが話題になり始めた当初は、武漢に渡航歴のある人や、そうした人と濃厚接触をした人に感染者が限られていたが、今後はそうした人以外にも感染が広がっていくことが見込まれる。そんな中、一般の人にできるのは上記のような対策を徹底して自分の身を守ることと、身近にいるハイリスク者を守ることだが、具体的にはどんな人がハイリスク者なのだろうか。

【ハイリスクな人】
●がんの治療中の人
●透析をしている人
●免疫療法を長期間受けている人
●生活習慣病(高血圧や糖尿病など)にかかっている人
●高齢者

上記のような人は、感染すると重症化しやすいハイリスクな人たちと考えられる。こうした人と同居している場合は、とりわけ上記のような対策を徹底することが必要だ。併せて、人の集まる場所に連れて行かない、風邪のような症状がある人には近づかない、手で顔を触らないように注意する、といったことも大切だ。

◇  ◇  ◇

今のところ新型コロナウイルス感染症に対する特別な治療法はなく、発症しても水分補給や解熱剤などの対症療法が中心となっている。しかし感染力や病原性はインフルエンザと同程度と考えられており、過度に恐れる必要はない。現時点では2大感染症対策である「咳エチケット」と「手洗い」を徹底し、冷静に行動することを心がけよう。

(ライター 伊藤和弘)

菅原えりささん
東京医療保健大学大学院医療保健学研究科教授。1983年日本赤十字社医療センター、95年同センター看護師長、2001年感染管理認定看護師取得、2012年 東京医療保健大学大学院感染制御学博士後期課程修了、16年より現職。日本環境感染学会理事・日本環境感染学会評議員・厚生科学審議会感染症部会臨時委員・日本赤十字社総合福祉センター 感染制御アドバイザー。

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