日経ウーマン

2020/2/27

【保険で備える 解説編】

Q1 最小限だけ保険に加入するならどんな保険がいい?【正解はD】戸建てを買うときに地震保険

【ポイント】自転車保険は入らなくていい人が多い。医療費の上昇は個人には「無関係」

優先して入るべきは、「めったに起きないが、起きたら被害が大きい」リスクに備える保険。加入者の大半が掛け捨てになるからこそ、被害に遭った一部の人に高額な保険金が支払える。病気やケガのような、発生確率が高めのリスクの場合、同じ保険料を集めても、支払える保険金の額は少なくなるのだ。「子供がいるのに稼ぎ手が死亡」「高額な賠償」といった、貯蓄では備えにくいが保険の仕組みに向いた部分を優先しよう。

長期間働けなくなるリスクを補償する就業不能保険は重要だが、うつ病とは相性が悪い。出社できなくても、「一切の仕事ができない」とは見なされにくいからだ。

自転車事故の高額賠償への備えは重要だが、「自転車保険」の必要性は微妙。火災保険の特約などで、個人賠償責任保険にすでに加入していないかをまずチェック。

医療技術の進歩で、医療費が高騰しても、個人の医療費負担はそこまで増えない。日本の健康保険には高額療養費という制度があり、高額な治療でもその1%程度しか自己負担に反映されないのだ。

Q2 残された家族の生活に備える生命保険で最適なのは何?【正解はC】収入保障保険

【ポイント】「四角」よりも「三角」だとムダがない。貯蓄機能を求められると保険料は上がる

稼ぎ手の死亡に備える「生命保険」は、まず「掛け捨て」と「貯蓄型」とに分かれる。貯蓄型は保険料がムダにならない、と思うかもしれないが、それは勘違い。単に加入者が死亡保障の保険料に加えて、貯蓄部分に積み立てるお金も払っているだけで、保険料は掛け捨てより圧倒的に高くなる。また同じ掛け捨て型でも、いつ死亡しても保険金が同額の「四角」タイプである定期保険より、現役時代の残り年数の減少とともに保障額が減る「三角」タイプの収入保障保険のほうが、保険料は安く効率的。

【終身保険】中途解約したら、死亡保障額よりは少ない解約返戻金が戻るのが終身保険。所定期間が経過する前の中途解約は元本割れ。

【学資保険】満期を迎えても、その前に死亡しても、同じ金額が確保されるのが学資保険。決まった時期にお金が必要になる教育費向け。

【定期保険】死亡するのが1年目でも保険期間終了直前でも、保険金が同額。おおむね10年など期間が決められ、更新すると保険料は上昇。

【収入保障保険】死亡時から、60歳など所定の時期まで「毎月〇万円」が支払われる仕組みで、時間経過で保障額が減る。一括受け取りも可。

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Q3 世の中には本当にある保険は?【正解はすべて】ス