トランプ政権で経済混迷を予想、弱気の投資で大苦戦

「日経ヴェリタス」創刊以来の名物コラム。毎回1人の個人投資家を取り上げ、その人の投資歴の泣き笑いを赤裸々に紹介しています。
今回はアトラクトさん(39)。魚をさばくのが週一回の唯一の楽しみ。子育てに追われながら、チャートを見る日々。

2015年~

アトラクトさん PERなどの情報よりも、自分の判断を優先

会社の上司や同僚とランチに行くと株の話が多く、その流れで株式投資を始めることにした。手元には1000万円の資金があったので、最初は300万円を株式投資に充てた。三井物産(8031)やキヤノン(7751)など知名度があり、値動きが安定していると考えた大型株を中心に短期売買を繰り返していたが、大きな利益を生み出すことはできなかった。当時、投資をすすめてくれた先輩が保有していたスカイマークが経営破綻し、株が無価値になるのを見て難しいものだと実感した。

16年~

日経平均株価に連動した上場投資信託(ETF)の売買を始めた。日経平均は日銀のマイナス金利政策の導入や英国の欧州連合(EU)離脱など大きなイベント直後は大幅に動くが、その後は元のトレンドに戻ることが多く、予想が立てやすかった。ただ、苦戦したのがトランプ米大統領の誕生だ。世界景気が混迷すると予想し、相場下落で利益が出る弱気型のレバレッジをかけたETFを仕込んだが、逆に日経平均は大きく上昇。17年末には200万円ほどの含み損を抱えた。レバレッジ型のETFは長期保有には向かないと考え、損切りに踏み切った。

18年~

新規株式公開(IPO)を目指すスタートアップに自ら転職したこともあり、上場直後の銘柄への投資を始めた。法務部に在籍していることから営業のかけ方のうまさを知る弁護士ドットコム(6027)や、年央に向けて株価が上がりやすいアウトドア銘柄のスノーピーク(7816)などを組み入れている。今後も新規上場企業を積極的に投資する方針だ。

20年~

今まで短期売買中心だったが、著名個人投資家のツイッターなどから中長期投資の方が成果があるように感じる。相場の上下を狙い短期売買もしながら、今年は中長期投資に本腰を入れようと思う。

[日経ヴェリタス2020年2月16日付]