転職は成功ひっさげて 逃げはNG、経営者の視点カギ次世代リーダーの転職学 経営者JP社長 井上和幸

自ら考えることができ、仮説と策を立案できるか

現場の論理や自分だけの論理で経営陣を突き上げてしまう人、それが理由で転職を希望しているミドルやシニアが実際にいらっしゃいます。あいにくこういう人を経営者が自社の経営幹部や中核人材として採用することは、まずありません。あなたのいう「経営の考えがおかしく、違和感がある」「経営者の判断や方針変更に合意できず」は、客観的に見て、応募先経営者からしても「なるほど確かに」と腑に落ちるものでしょうか。

「このプロジェクトはどのようなことがテーマだったのですか?」「はい、当時の担当役員がやりたいという話でして」「なるほど、ではこちらの案件は、どのようなことを解決するためのものだったのでしょうか?」「それはクライアントが納品後に何か計測していたかもしれません」「そうでしたか、なるほど。では、直近の業務では、どのような成果がゴールでしたか?」「いま進めているところでまだ結果が出るのは少し先なので、なんとも」

私と転職ご相談者との会話では、このようなキャッチボールになることがあります。別に面接の場ではないのですが、ミドルやシニアの会話としては、ちょっといただけませんね。

「経営的視点をお持ちの方」のその2は、「自ら考えることができる」「仮説と策を立案できる」人か否かです。

この観点で不採用となる人は、「言われたこと(だけ)をやる」「指示されたことしかやってきていない」タイプです。ミドルやシニアの皆さんにはぜひ、課題解決型人材、問題発見型人材であってほしいと思います。

この世代の皆さんからの転職相談の理由、実現したいことの一つに「もう一つ、二つ上の役割、職責を担いたい」というものがあります。でも、そもそも課題解決型人材、問題発見型人材でない限り、経営や事業の一翼を担うポジションにアサインされることは難しいでしょう。

今こそ始める学び特集
ブックコーナー ビジネス書などの書評はこちら
注目記事
次のページ
やり遂げた実績があるか、成果を出したことがあるか
今こそ始める学び特集
ブックコーナー ビジネス書などの書評はこちら