ランキング上位10本のうち8本の信託報酬が0.2%未満と低コスト運用への支持の厚さは歴然としている。その流れを決定づけたのが18年にスタートしたつみたてNISA(積み立て型の少額投資非課税制度)で、同制度の対象投信は上位10本のうち8本を占める。

分配金を出していない投信が多いのも特徴の一つ。上位10本のうち9本は設定以降、分配金を出したことがなく、長期投資の複利効果を重視するブロガーが分配金の多寡に関心を持つことはほとんどないと言えるだろう。分配金を出しているのは米上場ETFで9位の「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)」で、年4回分配する。

リターン首位は「グローバル3倍3分法」

人気ランキング上位に入った投信は初心者にとって投資先の選択肢になるが、順位や信託報酬の違いだけでなく、運用成績や値動きの大きさもよく確認するようにしたい。

下の表は人気ランキングを上位20本まで広げ、19年の年間リターンの大きい順に並び変えたものだ。リターン首位は日興アセットマネジメントが運用する「グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)」。投資資金の8割を海外株(新興国株を含む)と国内外のREITでインデックス運用し、残り2割の現金の一部を証拠金として日本株や日本国債、海外国債の先物で運用する。資産分散効果でリスクを抑えながら、先物を使いレバレッジを効かせて高リターンを狙う手法で、19年のリターンは約32%となった。世界的な金融緩和による長期金利低下で海外の国債先物が堅調だったことが大きい。20年に入ってからも新型肺炎の感染拡大で景気減速懸念が強まったことが追い風となり、2月半ばまでの上昇率は4%を超し快走中だ。

ただし投信ブロガーの間では、斬新な商品性と信託報酬も0.4%台とそれほど高くはないことを評価する声と、「仕組みが分かりにくいものには投資しない」と距離を置く声に分かれているようだ。また主要国で長期金利が急上昇するなど市場環境が急変すれば先物取引によるレバレッジが裏目に出る可能性があることは頭に入れておきたい。

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