見過ごされがちな街の擁壁リスク 自己点検のポイント不動産コンサルタント 田中歩

写真はイメージ=PIXTA
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先日、神奈川県逗子市において擁壁の上にある崖が崩落し、1人の命が失われるという悲しい事故がありました。今回の事故は崖の崩落ですが、擁壁もその構造や状態によって崩落する危険があるといわれています。アップダウンの多い街には、少なからず擁壁が存在します。筆者の住む街にも多くの擁壁があり、ここはあぶないなと感じるものも散見されます。今回は、擁壁のどんな点について注意し、チェックすべきなのかということについて、簡単にまとめている国土交通省の「我が家の擁壁チェックシート(案)」を紹介したいと思います。このチェックシートは、一般向けに作られたものですので、ウェブで入手することが可能です。

擁壁の種類をチェック

擁壁の安全性については、擁壁の所有者や擁壁のある不動産の購入を検討している人だけでなく、擁壁の傍らで暮らす人、擁壁のそばを通って通勤通学する人も注意することが求められます。

まずは擁壁の種類をチェックします。ここでは、法律で示す基準に適合した擁壁である可能性があるかどうかを確認します。

擁壁には以下のような種類があります。このうち、(4)から(7)に該当する場合は、擁壁として適さないものとされています。後に述べる擁壁変状(擁壁に変わった様子が見られる状態)がない場合でも、構造上の問題について専門家に相談することが推奨されています。もし変状が見られる場合は、非常に危険な状態ですので早急な対応が必要とされています。

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