グランエース アルファードより巨体、VIPゆったり

2020/3/8
上級送迎車として法人を主要顧客と想定するトヨタ・グランエース(写真:向後一宏、以下同)
上級送迎車として法人を主要顧客と想定するトヨタ・グランエース(写真:向後一宏、以下同)
webCG

上級ミニバン「アルファード/ヴェルファイア」よりもさらに大きなワンボックス車としてデビューした「トヨタ・グランエース」。新たな市場の開拓を目指すピープルムーバーの乗り心地、そして使い勝手は?

デカくてもキングにあらず

グランエースが出ると、トヨタの最高級ミニバンは何になるのでしょうか?

「変わりません。これが出ても、トヨタのキング・オブ・ワンボックスはアルファード/ヴェルファイアです」

グランエースの石川拓生チーフエンジニアは即答した。

長さ5.3m、幅ほぼ2mという日本車ばなれしたサイズから、ついアル/ヴェルの上かと思いがちだが、違った。グランエースは“上級送迎車”として開発された2.8リッタークリーンディーゼルのFRワゴンである。さすがにこのサイズだと“ミニバン”とは自称しにくいとみえ、プレスリリースでは“フルサイズワゴン”と書かれている。

メインターゲットはリムジンとして使う法人。高級ファミリーカーとして買われているアル/ヴェルとは客層が異なる。乗用車登録ではあるが、あくまでこちらは送迎というプロユースが主体のクルマである。

2019年12月に発売された、トヨタの新型ピープルムーバー「グランエース」。3列6人乗りの「プレミアム」(写真左)と4列8人乗り「G」(同右)の2タイプがラインナップされている

グレードは3列シート6人乗りの「プレミアム」(650万円)と4列8人乗りの「G」(620万円)。前席うしろの空間に豪華キャプテンシートを4席据えたのがプレミアム。4列目をチップアップ式にするなどして、より多用途性を持たせたのがG。高いほうのプレミアムでも、アル/ヴェルの最上級リムジンモデル「エグゼクティブラウンジ」のトップグレードよりは100万円近く安い。価格ヒエラルキーでもアル/ヴェルは超していない。

横浜みなとみらいを基地に行われた試乗会は撮影を含めてひとコマ1時間という超特急だったが、ふたつのグレードにチョイ乗りすることができた。

パッセンジャーが主役となる「グランエース」だが、木目調加飾を多用し小物入れを設けるなど、コックピット周辺の質感にもこだわりが見られる
MONO TRENDY連載記事一覧
注目記事
次のページ
運転してみて「オッ!」
MONO TRENDY連載記事一覧