女性向け学び直し、より実践的に 再就職・昇進後押し

2020/2/18
受講生の自己PRを聞き、インターンとして受け入れたい企業は「いいね」を掲げてマッチングする(福岡市の福岡女子大)
受講生の自己PRを聞き、インターンとして受け入れたい企業は「いいね」を掲げてマッチングする(福岡市の福岡女子大)

大学が主婦や社会人女性向けに開講している「リカレント教育」が進化している。インターンシップやゼミなどより実践的なカリキュラムを取り入れている。働く女性が増えたとはいえ、国際的に見れば日本の現状は見劣りする。真の女性活躍へ――大学も底上げに一翼を担う。

「今年4月に7年ぶりの正社員復帰です」。福岡県の福留奈那さん(39)は笑顔をみせる。就職先は地元の塗料メーカー。得意の英語力を生かして輸出業務も担う。

大学卒業後に旅行会社に就職した。海外留学を経て英語講師に転職したが、2012年に長男を出産して退職した。ただ40歳を目前に考えた。「もう一度、しっかり働きたい。自分の力を試したい」

そんなとき福岡女子大学が「女性のためのウェルカムバック支援プログラム」を19年8月から開講すると知った。出産・育児や介護などの家庭の事情でキャリアを中断した女性の再就職を支援するという。迷わず受講を決めた。

特徴は有償インターンシップを取り入れていることだ。開講は12月までの丸4カ月間。前半は座学中心に60時間学び、後半は求人中の企業で実際に60時間働く。受講生は自分がどこまで働けるのか、不安だ。一方、企業もブランクのある人材が本当に戦力になるかに戸惑う。双方の不安を解く狙いだ。

福留さんを含めて受講生8人中6人が、インターンシップ先に再就職した。「有償なので互いに真剣勝負。相互にしっかり見極められて高い再就職率に結びついた」とプログラムを担当した講師の桜木理江さんは説明する。

大学での学び直しを意味するリカレント教育。08年に日本女子大学と関西学院大学が主に主婦層を対象に再就職講座を開講し、脚光を集めた。そこから10余年。その内容も確実に進化を遂げている。

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