業績進捗から上方修正を予想 発表後の急騰で利益確定

「日経ヴェリタス」創刊以来の名物コラム。毎回1人の個人投資家を取り上げ、その人の投資歴の泣き笑いを赤裸々に紹介しています。
今回はおやじさん(45)。アーリーリタイアを目指す会社員。休日はテニスに汗をかく。

2016年~

おやじさん 決算短信を投資判断に生かす

当時住んでいたマンションを売却。売却代金を低金利の銀行口座に寝かせておくのはもったいないと思い、株式投資を始めた。元手は約2000万円で、配当株として身近だった三井住友フィナンシャルグループ(8316)を初めて買った。1カ月ほどで200万円の含み益が出て幸先の良いスタートを切る。が、今度は株式セミナーの営業トークに乗せられて手を突っ込んだバイオベンチャーのアキュセラ・インクが大暴落。すぐさま500万円の損失を抱えてしまう。

他人が勧める銘柄を買うのではなく、真面目に勉強して投資先を選ぶ重要性を痛感した。勤務先では財務の仕事が長かったこともあり、企業の決算短信で業績の進捗率をみて上方修正しそうな銘柄を買う手法に切り替えた。シリコンウエハーを手掛けるRS Technologies(3445)などが当たり、初年度の負けを取り戻した。

17年~

「上方修正銘柄」の絞り込みに磨きをかける。四半期ごとに300社以上の決算短信をチェック。上方修正しそうだと判断した銘柄を決算前に購入し、発表後の株価急騰に合わせて売ることを繰り返した。オンラインゲーム運営のアエリア(3758)や光学電子機器のテクノホライゾン・ホールディングス(6629)などに投資。“1泊”で300万円以上の利益を出したこともあった。業績の進捗だけに着目し、業種や規模にこだわらないため、どういう会社か知らないまま買うことも多い。逆に言えば、はやりの投資テーマに踊らされないのがメリットといえる。

19年~

キヤノン(7751)やオリックス(8591)といった高配当銘柄も組み入れ、年間200万円の配当収入を得る。米国株のインデックス投信も積み立てている。資産は5000万円を突破。今後は毎年1000万円の利益を積み上げ、将来的に専業投資家に転身したいと考えている。

[日経ヴェリタス2020年2月9日付]

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