24歳独身、離乳食ビジネスの理由 「分断」の米で決意Kazamidori社長 久保直生さん

久保さんは東京生まれの東京育ち。小学校から青山学院に通った。高校、大学もエスカレーターで進むことが可能だったが、親は「ほかを受験した方がいい」と勧めた。息子の進路をせばめたくない親心だったが、久保さんは「青学が大好きだった。だから、青学高等部をめっちゃいい高校にして、外部受験しろなんて言わせないようにする」と決意。高校3年で生徒会長に立候補し、選ばれた。

小学校から大学まで青山学院に通った久保さん。「青学が大好きだった」

青学の高等部にはなかった運動会を生徒会主催で開催したところ、自主参加にもかかわらず7割の生徒が参加した。携帯電話の校内持ち込みルールも緩和。生徒会活動を1分間でPRする週1回の校内放送や、各クラスを回って要望を聞く昼食会にも取り組んだ。「それまでの僕はお調子者の元気なヤツという存在だったけれど、少し変わりました。カリスマ性で引っ張ることはできなくても、みんなの声を聞く『サーバントリーダー』になれるかもしれないと気づきました」

自分が本当にやりたいことは何か

14年に青山学院大学に進学。16年に実現することになる18歳選挙権に向けた運動に飛び込んだり、就職活動やオリンピックなどいろいろなテーマの団体に加わったりした。流れのままに団体の代表を担うこともあったが「これが本当に自分のやりたいことなのか? そんな壁にぶち当たった」。同世代には、自分のやるべき何かを見つけ、仲間を引っ張りながら突き進むきら星のようなリーダーがたくさんいた。劣等感にさいなまれた。

自分が何をしたいのか、考え直す時間がほしくなった。「だから、一回ちゃんと逃げました。無理に答えを出そうとせず、リセットしようと思った」。休学を決め、16年9月から米ボストンに留学した。留学には官民協働の留学支援制度である「トビタテ!留学JAPAN」を利用した。

米国はおりしも、大統領選が終盤戦にさしかかっていた。トランプ、クリントン両陣営の集会に参加し、その場で支持者たちが語る言葉に耳を傾けた。「クリントン支持者は未来への希望を口にしていた。反対に、トランプ陣営で感じたのは強烈な怒りです。あすの生活を本気で心配しなければならない人たちの怒りはものすごかった」という。

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