他人が得するのは許せない あなたの出世を阻む悪感情20代から考える出世戦略(77)

突然反対を始めた人の心情を後に聞いたことがあります。それは「私じゃない誰かが得をすることがどうしても許せなかった」というものでした。

変わりたくない、行動したくないという人たち

変革の現場では、大なり小なりこのような意見が出てきます。

変革とは成長を促すことですが、その一方で過去の否定を含みます。自分自身も過去を土台にして、さらに変革して成長し続けられればよいのですが、疲れてしまう人もいます。そんな状況で、変革を前向きにとらえて元気な人がまわりにいたらどうでしょう。

一部の人はその人が得をしないように、足を引っ張る行動をとりはじめるのです。昔のように縦の関係が厳しく、情報のやりとりも直接的なものだけなら、そんな後ろ向きの行動も功を奏したかもしれません。なぜならそれらがオープンになることはあまりなかったから。

けれども組織内のコミュニケーションがフラットになり、情報のやり取りも自由になっている現代では、マイナスの感情にとらわれた行動は良くないうわさとしてあっという間に広まります。そしてマイナスの感情にもとづく行動を行った人は、ごくあたりまえのように、出世の道を閉ざされてゆきます。

人間は感情の生き物です。どうしてもマイナスの感情にとらわれてしまうことだってあります。そうなったときに、ぐっと感情を抑え込めるかどうか。今後そのような自制心が今まで以上に重要視されるようになるのです。

平康慶浩
セレクションアンドバリエーション代表取締役、人事コンサルタント。1969年大阪生まれ。早稲田大学大学院ファイナンス研究科MBA取得。アクセンチュア、日本総合研究所をへて、2012年から現職。大企業から中小企業まで130社以上の人事評価制度改革に携わる。高度人材養成機構理事リーダーシップ開発センター長。

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