変わるNISA・iDeCoを活用 「老後2000万円」備える2020年の法改正(2)

「老後2000万円問題」の要は私的年金の活用にあり

最後に、個人としてiDeCoやNISAの制度改正をどう使いこなしていくかを考えてみます。活用のポイントをしっかり整理しておくことが大事です。

昨年は「老後2000万円問題」が大きくクローズアップされましたが、これはリタイア時点で公的年金以外の資産形成を行っておくことの重要性を示しました。

本連載でも昨年、「老後2000万円超え iDeCoなど『ご三家』でめざす」などでこの話題を取り上げました。「退職金・企業年金」という会社による準備枠と「iDeCoやつみたてNISA」などの自助努力による準備枠の合計で、老後に備えておくことになります。

会社員の多くは退職金・企業年金制度がありますが、これで2000万円以上を確保できる企業はまだ限られています。私的な老後資産形成を考えておくことが欠かせません。

今回の制度改正では特に、iDeCoの利用者範囲が大きく広がるのがメリットになりそうです。

NISAについては少額からの積み立て投資という方向性があるようです。普通の会社員の場合、投資信託を毎月3万円買うことができれば老後の資産形成として十分という人が多いでしょう。つみたてNISAは年40万円までの積み立て投資が可能です。2042年までの非課税投資が認められれば、20年間フルに非課税という安心感もありますから、これを活用してみてはいかがでしょうか。

昨年はiDeCoもつみたてNISA口座も利用が大きく増えたと伝えられています。自分の将来に備えて積み立てを開始した人は、必ず老後の安心をたぐり寄せることができるはずです。

マネーハックとは ハックは「術」の意味で、「マネー」と「ライフハック」を合わせた造語。ライフハックはIT(情報技術)スキルを使って仕事を効率よくこなすちょっとしたコツを指し、2004年に米国のテクニカルライターが考案した言葉とされる。マネーハックはライフハックの手法を、マネーの世界に応用して人生を豊かにしようというノウハウや知恵のこと。
山崎俊輔
フィナンシャル・ウィズダム代表。AFP、消費生活アドバイザー。1972年生まれ。中央大学法学部卒。企業年金研究所、FP総研を経て独立。退職金・企業年金制度と投資教育が専門。著書に「読んだら必ず『もっと早く教えてくれよ』と叫ぶお金の増やし方」(日経BP)、「大人になったら知っておきたいマネーハック大全」(フォレスト出版)など。http://financialwisdom.jp
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