変わるNISA・iDeCoを活用 「老後2000万円」備える2020年の法改正(2)

iDeCo加入は65歳まで、受け取りは75歳からも

またiDeCoでは65歳まで加入できるようにする法改正が予定されています。60歳以降も働く会社員の場合、厚生年金保険に加入していればiDeCoにも65歳まで加入できるようになります。国民年金の被保険者であることが条件となるので、自営業者は原則60歳のままですが、制度改正で加入年齢が引き上げられれば、65歳まで加入できるようになるかもしれません。

60歳以降は働き続けていても退職金の加算を行わない企業がまだ多いため、iDeCoの上積みができるのは大きなメリットです。また、掛け金が全額所得控除となる恩恵、つまり税負担軽減を60歳以降も活用できるのもうれしいところです。

DCの年金受け取りについても変化があり、受け取り開始を75歳まで遅らせることが可能になります。現在では60~70歳の好きなタイミングを選べるのですが、100歳人生時代の到来にあたり、75歳から受け取り始めることも現実になろうとしているわけです。

一般NISA、2024年に新NISAに変わる

少額投資非課税制度(NISA)についても法改正が行われる見込みです。昨年12月に閣議決定された税制改正大綱には、つみたてNISA口座の開設期間を5年間延長し2042年までとすると記載されています。

一方で、一般NISAについては2028年までとする5年間の延長は認められたものの、2024年に新制度(新NISA)に衣替えすることになります。1階部分は年20万円の積み立て投資枠、2階部分は年102万円の自由な投資枠と設定されており、1階部分はつみたてNISAで対象とされている投資信託などを購入します。

また、未成年者を対象とし親などがお金を出せるジュニアNISAについては、利用実績が乏しいとして2023年で終了することになります。

NISAの制度変更はちょっとややこしいように思われます。個人にとっては利便性が高く、かつシンプルな制度が期待されるところですが、恒久措置の実現は難しいようです。

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