氷川きよしの変身と輝き 湯川れい子が思ったこと

日経ARIA

氷川さんは音楽の神様から選ばれて生まれて来た人

氷川きよしさんは、2019年がデビュー20周年記念の年。氷川さんを大切に育てて来て、今は天国からきよしさんを見守っている長良プロダクションの親分だった長良じゅんさんとは、とても古いお付き合いだったこともあって、私はきよしさんとは大の仲良しです。天性の明るさと声の素晴らしさから、「あなたは音楽の神様から選ばれて生まれて来た人なんだからね!」と、よく背中をたたいては活を入れてきたファンのおばさんの一人でもあります。

大黒摩季さんのコンサートの後、大黒さんと氷川さんと一緒に。「氷川きよしさんには、その天性の明るさと声の素晴らしさから、『あなたは音楽の神様から選ばれて生まれて来た人なんだからね!』と、よく背中をたたいては活を入れてきました」

そのきよしさんが、最近は唇にグロスを塗ったり、野球の始球式に登場したりしたときは、ムダ毛をきれいに処理しているナマ脚をスラリと見せて話題になりました。そしてクッキリとした細眉で、「女子力、サイコー!!」と、女性たちからの熱い声援を受けて、「演歌も好きだけど、演歌の枠の中に閉じ込められるのはイヤ。自分は自分らしく自由に輝きたい!」と宣言。思い切った衣装とメークで、「限界突破×サバイバー」を歌って評判にもなっています。

別にだからと言って、きよしさんがゲイだとか、バイセクシュアルだとか、自分がトランスジェンダーだとカミングアウトした訳ではないけれど、股旅物を得意とする人が、こんなふうに鮮やかに虹色のきらめきで魅了してくれる日が来るなんて、思いもかけないことでワクワクしてしまいます。

このきよしさんの変化については、また近いうちにうれしいサプライズもありそうですから、ぜひお楽しみに!

湯川れい子
1936年東京都生まれ。音楽評論家、ラジオDJ、作詞家、元日本作詩家協会会長、日本音楽療法学会理事。内閣府原子力政策円卓会議構成員。1960年、ジャズ専門誌『スイングジャーナル』でジャズ評論家としてデビュー。エルヴィス・プレスリー、ザ・ビートルズ、マイケル・ジャクソン、シンディ・ローパーなどと交流し、洋楽評論のパイオニアとして第一線を走り続ける。「全米トップ40」をはじめとするラジオDJや作詞家としても活躍。ヒット曲に『六本木心中』『恋におちて‐Fall in love-』など多数。著書に『音楽は愛』(中央公論新社)、『女ですもの泣きはしない』(KADOKAWA)など。

(文・写真提供 湯川れい子)

[日経ARIA 2019年12月3日付の掲載記事を基に再構成]

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