検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

幼保無償化は貯蓄の好機 年少から3年は学費をためる

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

日経DUAL

4歳の娘と6歳の息子を共働きで子育てしながら、毎日必死なイクメンファイナンシャルプランナー(FP)、ヤマサキです。家事・育児に関わる時間は、少なくとも年間1500時間! イクメンFPとして気になるのが「子育てとお金」です。そこで2019年10月から始まった「幼児教育・保育の無償化(幼保無償化)」による貯蓄プランの変化について考えます。

幼保無償化、共働き世帯は大助かり?

一般には「負担増」のイメージが強い消費増税ですが、共働きで子育てするDUAL世帯にとってはちょっと助かる変化があります。増税と同時期に始まった「幼保無償化」です。子どもが認可保育園などに通っている場合、「0円」となった保育料の通知が市区町村から届いて、実感した、という人もいると思います。

対象となるのは3歳児保育から5歳児保育の3年間です。誕生月ではなく学年で考えるので、保育園なら3歳児クラス(年度中に4歳になる)から卒園までの3年間ということです。

幼保無償化は原則として年収制限はありませんので、世帯の年収にかかわらず一律に適用されます。一方、保育園の0歳児クラスから2歳児クラスまでの期間は幼保無償化の対象にはなりません。また、認可保育所や認定こども園に通う子どもは完全無償化の対象になりますが、認可外保育所や幼稚園の預かり保育に通う子どもへの補助額は月3.7万円までと限度があります。待機児童ゼロへの取り組みと合わせて、さらなる拡充が期待されます。詳しくは、預け先の保育園などに確認をしてください。

さて、認可保育園などの保育料は所得に応じて決定されますから、高所得世帯においては相当の負担であったかもしれません。これが軽減されることは大きな家計の収支改善チャンスです。

学費のためどきは3年早くスタートできる

今まで、子どもの学費に備えるタイミングとしては「小学校に入学したら頑張って始めましょう」と言われてきました。義務教育に進学することで保育料負担がなくなるからです。しかし、この「ためるルール」が幼保無償化で変化したことになります。つまり、

「3歳児クラスに進級したら、『学費のためどき』スタート」

ということです。

たった3年と思うかもしれませんが、子どもの大学入学は18歳の年度ですから、6歳の春からスタートするのと、3歳の春からスタートするのでは大違いです。

この3年間の頑張りが後の助けになるかも

この3年間のチャンスを「0~2歳児の保育料負担から大きく減ってほっと一息つく」期間とするのか、「負担が減った分を貯蓄再開のきっかけにする」かは、将来をみれば大きな違いになります。

仮に毎月2万円の保育料負担が軽減され、その分を貯蓄に回すとすれば、年間24万円のペースで増えていき、最大3年間で72万円の貯金になります。

子どもの進路によって親の学費負担は大きく異なりますが、誰もが心配なのは大学4年間の費用ではないでしょうか。日本政策金融公庫の「教育費負担の実態調査結果(2019年03月20日発表)」によれば、大学の入学初年度にかかる諸経費(受験費用や学校納付金)だけでも、平均で以下の金額がかかります。

塾や予備校に通うとなれば、実際の費用はもっとかかるでしょう。しかしこの幼保無償化により、仮に月2万円を貯蓄に回し、3年間で72万円を貯蓄できれば、入学初年度の諸経費の相当部分が賄えることが分かります。

幼保無償化の対象となったこの3年間、スタートラインを引き下げて学費準備をスタートすることにより、将来の安心をつかむチャンスが増えるというわけです。

月2万円の貯蓄が大きな差に

同調査によれば、入学初年度にかかる金額に加えて、2年目以降にかかる学費も合計すると、卒業までの4年間にかかる平均金額は、1人当たり以下のようになっています。

これを小学校6年間+中学校3年間の合計9年間で備えるのと、3歳から準備し始めて合計12年間で備えるのとでは、大きな違いがでてくるのは必然です。

先ほどの月2万円の貯蓄を、保育園の3歳児クラスから中学校を卒業するまでの12年間、頑張って続けた場合、288万円がためられます。子どもが私立文系に進む場合、大学4年間の学費の40%分くらいを準備できることになります。

できれば学費準備のペースはもうちょっとアップしておきたいところです。子どもがすでに3歳児クラス以上で、この10月に無償化の対象となった場合は、今まで払っていた保育料をそのまま毎月の貯蓄額にプラスできるのが理想です。

子どもが0~2歳で、来年度以降に無償化の対象となる場合は、現状の保育料を参考にしながら、来年度以降の貯蓄積立額を決めるといいでしょう。一般的に0~2歳児クラスの保育料は高めなので、来年度以降この金額を貯蓄に回すことができれば、学費準備もかなりのペースで進むことになります。

児童手当も貯蓄しよう

「なかなか大変!」という場合は、自治体から支給される児童手当を生活費に回さず、そのまま子の教育資金の積み立て原資に回すほうが心理的にもラクになりますし、貯蓄ペースも上がります。(児童手当:0~3歳未満は月1万5000円、3歳~中学校卒業までは月1万円を支給。第3子以降は0歳~小学校卒業まで1万5000円、その後中学校卒業まで1万円を支給)。子育て共働き世帯の場合、所得制限により月5000円に減額されているケースもありますが、児童手当は数カ月分をまとめて振り込まれることが多いので、入金されたらすぐ積立口座に入れておくといいでしょう。

子育て共働き世帯は幼保無償化の恩恵を、将来の学費準備にしっかりとつなげておきたいものです。

山崎俊輔
フィナンシャル・ウィズダム代表。AFP、1級DCプランナー、消費生活アドバイザー。中央大学法学部法律学科卒。企業年金研究所、FP総研を経て独立。退職金・企業年金制度と投資教育が専門。WEBを中心に約20本の連載を抱える。40歳を過ぎて男児と女児を子育て中のイクメンFP。家事・育児参加は一日平均6時間、保育園登園担当9割、18時帰宅率9割(22時すぎに仕事再開)。でも毎日妻には怒られる日々。近著に『共働き夫婦 お金の教科書』(プレジデント社)。

[日経DUAL 2019年11月15日付の掲載記事を基に再構成]

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー

働くママとパパを支えるWebメディア

『日経DUAL』(日経BP)は、共働きのママパパに向けて、キャリアと子育ての両立に役立つ情報とノウハウをお届けします。無料登録していただくと、会員限定記事をお読みいただけるほか、DUALメールや子どもの年齢別メールをお届け。有料登録していただくと特集や連載をすべてお読みいただけます。さらに、保育園検索や両立の知恵など、様々な特典を受けられます。

詳しくはこちら

ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_