「スーツはユニホームにあらず」装い楽しむ小物提案ジョージ ジェンセンCEO フランチェスコ・ペッシ氏

ブリオーニのスーツを粋に着こなすフランチェスコ・ペッシCEO。シャツはブルー。ボタンを留める糸のブルーもアクセントになっている(東京都中央区のジョージ ジェンセン東京本店)
ブリオーニのスーツを粋に着こなすフランチェスコ・ペッシCEO。シャツはブルー。ボタンを留める糸のブルーもアクセントになっている(東京都中央区のジョージ ジェンセン東京本店)

装飾を抑えたシンプルな造形。有機的でモダンな曲線。ジュエリーや時計、装飾品の分野で北欧デザインが存在感を増している。デンマークのデザインカンパニー、ジョージ ジェンセンはその代表的なラグジュアリーブランドとして支持を広げ、男性の顧客も増えてきた。イタリア人らしく洒脱(しゃだつ)なスーツを着こなす最高経営責任者(CEO)のフランチェスコ・ペッシ氏は、自らの装いに関しては常に「JOY(楽しさ)」を意識するという。四半世紀で格段におしゃれになったという日本人男性に、装いを楽しむ小物をもっと提案したいと話す。




自分の内面を表現するためのラグジュアリー

――きょうのスタイルにとても合うシンプルな黒の時計ですね。

「ジョージ ジェンセンを代表するアイコニックなメンズウオッチ、コッペルウオッチです。1978年に発売されたもので、デザインは控えめで複雑なところは何もないのに存在感があります。とても人気が高い商品です。デザイナーのヘニング・コッペル氏は50年以上前に活躍した伝説的な人物で、多くの名作を生み出しました。タイムレスで革新的、そこが北欧らしさといえます」

愛用するコッペルウオッチはメンズウオッチの代表格。北欧らしいシンプルさが際立つ

――日本では北欧デザインがとても人気です。ジョージ ジェンセンのデザインの特徴はどこにありますか。

「こちらのカフリンクスをみてください。表現されているのはシンプルさ、柔らかさ、有機的な形です。創業者のジョージ・ジェンセンもそうでしたが、北欧デザインは自然に着想したものが多いのです。ジュエリー、銀器、ホームカテゴリーのいずれにも共通して、美しいデザインと、それを実現できるクラフツマンシップが息づいています」

「自社のデザインチームのほか、115年を超す歴史の中では様々なデザイナーとコラボレーションしてきました。どのデザイナーもまずはジョージ ジェンセンのアーカイブを勉強し、ブランドのDNA、北欧デザインのDNAを理解したところからコラボがはじまります。これまで組んだデザイナーは100人以上。弊社の歴史は欧州のデザイン史そのものです」

――ジョージ ジェンセンは北欧のラグジュアリーデザインカンパニーと位置付けられています。

「ラグジュアリーというとフランスやイタリアに多い、複雑で装飾的なデザインをまず思い浮かべる人が多いと思います。それに対して北欧ラグジュアリーの特徴は、コンテンポラリーで素材を生かしたシンプルさにあります。自分をきらびやかに見せるというよりは、自分の内面を表現するためのラグジュアリーなんです」

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