締めきり管理は手帳で/「yraid B6 ハードカバー 週間レフト」

コクヨのデザインブランドであるトライストラムスの「yraid B6 ハードカバー 週間レフト」は、いわゆる見開き1週間のレフト式と言われるフォーマットだが、ちょっと他の手帳とデザインが異なっている。一般的なレフト式は、見開きの左ページに1週間分の予定を書く欄があって、右ページがメモページという構成だが、この手帳は右ページがブロック型の1週間スケジューラーになっているのだ。つまり、左ページでスケジュール、右ページでToDo管理といった使い方が可能になっている。この、1週間分のスケジュールとToDoをまとめて一覧できるというのが、スマホにはない機能なのだ。
このスタイルだと、アポイントのような予定と締め切りのようなToDoがごっちゃにならずに、それぞれで管理できて、しかも、両方を突き合わせるのも簡単。その日にしなければならないことが多い職種の場合、この機能はとても使いやすいのだ。日々の細かいスケジュールはスマホで管理しつつ、ざっくりした予定と、締めきりなどはこちらに書いておくと、先の予定が立てやすく、締めきりの見落としも少なくなる。ここ数年、筆者がとても気に入っているフォーマットだ。
ハードカバーとソフトカバーがあるが、持ち歩くことを考えると、ハードカバーのほうが安心でお薦めできる。

日をまたぐ予定に強い/「コネクトグラフィック A5 マンスリー」

ダイゴーの「コネクトグラフィック A5 マンスリー」は、見開き1カ月のマンスリー型だが、よくあるブロック型(カレンダーのようなレイアウト)ではなく、ホリゾンタル型というか、横ケイで縦に1カ月分の日付が並ぶレイアウトになっている。
このレイアウトは何が良いかというと、スマホが苦手とする日をまたぐスケジュールが書きやすく見やすいのだ。しかも、この手帳は、日付がページの真ん中に入っているから、例えば、日付の左側にはスケジュールの期間を、右側には日々の詳細をといった書き方もできる。右ページは方眼ケイのメモページになっているので、詳細やToDoなどは、こちらに書いても良い。日付欄と右ページはケイ線がつながっているので、右ページもスケジュール欄として使うことも可能だ。

48ページと、とても薄いので、A5サイズだけれど持ち歩きやすい。一方でA5サイズだからこそ、1ページ1カ月でもゆったりと予定が書き込める。1日の詳細なスケジュールはスマホに任せて、こちらでは、長期の予定を俯瞰しつつ、スケジュールの管理や作成が行えるわけだ。

手帳としての基本機能や紙の質は、手帳を中心とした紙の専門メーカーならではの信頼感。表紙の色やデザインが選べるのもうれしい。完成度が高い手帳なのだ。
