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ハイサワー特区やウイスキー祭 酒愛溢れる地元で乾杯

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NIKKEI STYLE

東京・目黒の飲料メーカーが地元で"ハイサワー特区"を演出し、埼玉県秩父市ではウイスキー蒸留所が新しい祭りを生むなど、飲料メーカーと創業地の結びつきがイベントに結実している。地域に密着した各メーカーと地元の相思相愛ぶりを探った。

炭酸水に果汁を加えた「割り材」で、焼酎をおいしく割って飲むサワー。この飲み方が全国区になるきっかけを作ったのは、清涼飲料水メーカーの博水社(東京・目黒)が1980年に出した「ハイサワーレモン」が、世代を超え支持されたことだった。同社の伴秀雄営業部長は「ハイサワーは開発段階から地域の飲食店に育てられた」と、地元に感謝の気持ちを抱いていた。

そんな中、5年ほど前に博水社の最寄り駅、東急目黒線武蔵小山駅前の再開発計画が始まり、昔ながらの飲食店街には危機感が広がった。伴営業部長は「育ててくれた地元の危機感を受け止め、社として街を応援しよう」と考えたという。

博水社が2016年にスタートさせたのがハイサワー特区。武蔵小山と隣駅の西小山周辺の居酒屋などと組み、客を呼び込み地域振興を図るのが狙いだ。博水社は特区加盟店を巡るスタンプラリーやビンゴゲーム、また客が同社製品や関係グッズをもらえるキャンペーンなどを実施。「キャンペーン中にはわざわざ遠方から訪ねてきた客もいた。今後も特区加盟店拡大によって、さらに地域を盛り上げていきたい」と伴営業部長は意気込む。

加盟店を訪ねると、カウンター席で30代の夫婦がハイサワーのグラスを傾けていた。地元で生まれ育ったという夫に聞くと「子どものころはハイサワーを清涼飲料水としてそのまま飲んでいた」と笑顔を見せた。

武蔵小山駅前にはタワーマンションが建設され、古い街並みは解体したが、ハイサワー特区の存在が昔ながらの地元の飲み屋文化をつなぐ。

一方、埼玉県では2004年に肥土(あくと)伊知郎氏が設立したベンチャーウイスキー(埼玉県秩父市)の秩父蒸留所が地域イベントと連携を深めている。

14年放映のNHK連続テレビ小説「マッサン」を契機にウイスキーブームが到来。国内のマイクロディスティラリー(小規模蒸留所)にも注目が集まった。中でも秩父蒸留所の「イチローズモルト」は内外のウイスキーアワードを席巻し、評価が極めて高い。

ウイスキーの町として注目されるようになった秩父を象徴するイベントが、秩父神社などを会場に2月に開かれる「秩父ウイスキー祭」だ(今年は2月16日開催)。ベンチャーウイスキー広報担当の吉川由美さんは「2011年に秩父産の原酒で初のウイスキーを出した際、県内のバーテンダーの方々がお祝いイベントを開いてくれた。それが秩父ウイスキー祭に発展した」と説明する。

ウイスキー祭実行委員長で、秩父市内でバーを経営する横田武志さんは「本場スコットランドの蒸留所がある町には必ずウイスキーフェスティバルがある。ただ秩父は有名な夜祭をはじめ、住民が一体となる祭が多い土地柄なので、あえてフェスティバルではなく『ウイスキー祭』と名付けた」と話す。

以来、秩父蒸留所は一参加企業としてのスタンスを保ちながらもウイスキー祭に全面協力。人気のイチローズモルトをはじめ、様々な国産ウイスキーを試飲できるチケットは、発売後すぐに売り切れる人気ぶりだ。

盆地の秩父は原酒の熟成のカギになる寒暖差が大きく、荒川源流の清冽(せいれつ)な水に恵まれるなどウイスキーづくりに適した風土が整っている。秩父蒸留所は最近、地元農家からの提案で輸入麦芽に加えて秩父産大麦も原料に使うようになった。原酒を熟成させるたるにも地元で切り出されたミズナラを使い始めている。

「その土地の特長を生かせることがウイスキーづくりの面白さ」と吉川さん。ウイスキー祭や原材料を通じ、秩父蒸留所と地域の連携は熟成の度を増しそうだ。

(ライター 大谷 新)

[日本経済新聞夕刊2020年2月1日付]

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