最高値圏の金、現物投資のキホン 地金商で現金決済

店頭では既定の重量があるか顧客の前で確認して売買する(田中貴金属工業の「GINZA TANAKA」、東京都中央区)
店頭では既定の重量があるか顧客の前で確認して売買する(田中貴金属工業の「GINZA TANAKA」、東京都中央区)

中東情勢の緊迫もあって国内の金価格は年初に40年前の最高値に迫り、金投資への関心も高まっている。上場投資信託(ETF)による金投資も増えてきたが、日本人は依然として地金や金貨などの現物投資を好む。ただ、初心者はどこで、どのように現物を売買すればいいのか戸惑うかもしれない。意外に知られていない現物投資のポイントを押さえておこう。

基本は長期保有

まず、金投資の主眼は資産全体の価値を安定させる効果にあることを知ってほしい。金は株や債券と異なった値動きをする傾向が強いからだ。金利や配当がないにもかかわらず、各国の年金基金が運用資産に金を組み込むようになったのはそのためだ。長期保有が基本になる。

世界で地政学リスクが高まったり、経済の先行きに不安が増したりすると、金市場に流入するマネーは増える。また金利が低いほど、金利を生まない金の弱みは気にならなくなる。ドル高でも国際価格があまり下がらず、平均値で見れば昨年の国内小売価格が過去最高を記録した背景だ。

では、投資用の金地金や金貨はどこで買えばいいのか。代表的なのは貴金属地金商と呼ばれる専門販売店だ。日本金地金流通協会(東京・千代田)には田中貴金属工業、石福金属興業、徳力本店といった大手が正会員として加盟し、登録店も全国に計158ある。